三笠宮殿下は、古代オリエント史の学者としても知られるが
当初から研究のメインテーマが「古代イスラエル」そして「聖書」だったことは、あまり知られていない。
聖典を研究されるというだけでも興味深いが、実は
三笠宮殿下は、古代イスラエルと日本の皇室との関係
つまり日ユ同祖論的な学説について多大な関心を持たれ
調査されていた節があるのだ。
もしも日本の天皇家と古代イスラエルにつながりがある
とすれば、日本の歴史がひっくり返る事態となる。
三笠宮殿下と日ユ同祖論の謎に
迫ってみたい。
■八咫鏡の裏にヘブライ語!?
三笠宮殿下は調査を約束していた。
第二次大戦時、三笠宮殿下は陸軍少佐として出征されて
いた。
その際、敵のことをよく知ろうとキリスト教について調べ
られたが、聖書に記述された内容が架空の物語などでは
なく歴史的事実に基づいていることを知った時
そこから離れられなくなってしまったという。
そして終戦後は
東大の研究生として古代オリエント史を専攻された。
しかも、旧約聖書は翻訳では真意がつかみにくいという
理由からヘブライ語を学ばれ、後にユダヤ人と普通に
会話できるほど堪能になられたという。
やがて歴史学者になられた殿下は
昭和28年1月、日本とユダヤの関係を研究し親善を深める
目的で結成された「日ユ懇話会」の会合に出席された。
その席上、天皇家に伝わる
「三種の神器」の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」の
裏に、ヘブル語(ヘブライ語)で「我は在りて有る者」と
書かれているという噂が話題となった。
この話には
さまざまな逸話が残されている。明治時代に文部大臣を
務めた森有礼(ありのり)も関心を持ち、伊勢神宮へと
赴くと、天皇でも見ることを許されない八咫鏡を大臣の
権限として特別に頼み込んで見せてもらったという。
すると、そこには実際に「我は在りて有る者」を意味する
文字が書かれていたというのだ。
この話に強い関心を持たれた三笠宮殿下は、いずれ
調査すると語られた。
このエピソードは、同席していた東京イブニングニュースの
支局長がスクープして話題となったが、その後で実際に
調査されたかどうかについては発表されていない。
■天皇家には何らかの秘密がある?
まず、このような八咫鏡に関する怪しげな噂話について
三笠宮殿下はヘブル語に堪能なオリエント史学者として
一笑に付すことが通常の反応ではないかと思うのだ。
しかし殿下は
そうなさらず、なぜ「真相を調査する」と語られたのか?
実は皇室に、古代イスラエルとのつながりに関する
何らかの話が伝わっており、そのような可能性があり得る
と判断されたのだろうか?
それ以前の疑問として、そもそも三笠宮殿下はなぜ
オリエント史、特に古代イスラエル史を研究されるように
なったのだろうか? もちろん公式には
前述のような理由から聖書に惹かれたということになって
はいるが、実は天皇家と古代イスラエルのつながりに
ついて皇室内で秘密にされていることがあり、あらかじめ
何らかの秘密をご存知だったのではないだろうか?
天皇家とユダヤ人の不思議な関係とは…?