KAMINOGEの定期購読の筈が、実話ナックルが送られて来た件…Part.2 | まつすぐな道でさみしい (改)

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 以前にKAMINOGEに登場した舐達磨を紹介たのですが、1つ訂正が有りまして、このグループ名ですが、達磨のは、大麻のを当てて舐達麻という漢字が正しいらしく、訂正させて頂きます。





 グループ名の訂正もアレなのだが、今回はKAMINOGEのインタビューを読んで少し気になったことを書きたいと思う。

 まず賽 a.k.a BADSAIKUSHをリーダーとし、G  PLANTSDELTA  9 KIDの3人からなるこのグループだが、元々は5人組のユニットだったらしい。

 現在、埼玉県熊谷市を拠点に音楽活動をする彼らだか、かつては熊谷市を拠点に金庫強盗を繰り返すギャング集団という側面も持っていたらしく、メンバー1人1.0.4(とし)は、2009年6月3日、金庫強盗後警察から逃走中に140キロで住宅街につっこんで18歳の若さで命を落とし、いのちを拾ったBADSAIKUSHとDELTA 9 KIDは少年院は服役。

 もう1人のメンバーD BUBBLESは、2018年に大麻取締法違反でBADSAIKUSH、DELTA 9 KIDと共に逮捕・服役したが、刑期を終え出所後そのまま消息を絶ってしまったという。



 このように懲役の合間の保釈中に音楽活動を行うという、いささかパンチの効き過ぎたきらいのある彼らと、専属契約を結ぼうというレコード会社など当然ある筈も無く、彼らはレコード会社には所属していないにも拘らず、金額こそ伏せ字にされていたが毎月(コレは前田日明の驚きぶりからの想像では有るが)数百万円単位の収入を得ていると推測される。

 レコード会社と契約もしていない彼らがアーティストとしてどのように収入を得ているかというと、YouTubeと音楽配信サービスで収入を得ているという。

 これは本人達が口にしているのだが、同じことを10年前に行っていたとしても、これだけの知名度や収入を得ることは出来なかったであろう。

 特に大々的なプロモーションを打たなくとも、YouTubeに新曲をUPしておけばユーザーが勝手にSNSで情報を拡散し、気に入ったファンが音楽配信サービスでダウンロードすると、このどちらからも収入を得られるという仕組みが出来上がっているからこその成功例と言える。

 残念ながら前田日明とのインタビューが無ければ、私のようなオッサンには舐達麻という名前は届かなかったであろう事例ではあるが、もう少し分かりやすい例を挙げると、最近やたらと耳にするドルチェ&ガッバーナの香水の匂い…



  いや、コレでは無いが恐らくコレが1番のキーポイントになるのだ。

 君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ! というサビが印象的な香水という曲を歌う瑛人もレコード会社とは契約せず、TikTokで人気に火が付き、幾らかの手数料を払うと音楽配信をしてくれるサービスを利用して大成功を収めたという。

 以前は大手レコード会社と契約をし、テレビCMや街中や電車、大型トレーラーにポスターを貼り出し、大々的なプロモーション活動を行いCDを売り捲るというのが成功パターンだったのだが、ダウンロードやストーミングという形態が発達した現在では、CDをプレスして全国の販売店に流通させて販売するという実体を伴う物流の必要が無くなり、このように面白いと感じた芸能人がYouTubeでパロディ版を披露するなどし、勝手に宣伝をして広めてくれるという好循環までが発生した結果、大手レコードと契約をしなくてもヒットを飛ばせる環境が整って来ているし、レコード会社の中抜きが無い分、それほどのメガヒットを飛ばさなくともアーティストの手元にはそれなりの金額が振り込まれるようになる。

 2000年代初頭からCDの売り上げが伸び悩み、音楽不況と呼ばれる音楽業界の衰退が懸念されたが、多分これは既存の音楽業界が有していた既得権益が崩壊したに過ぎず、音楽自体が衰退したわけではない。



 14世紀ヨーロッパ全土で人口の1/3を死に至らしめたペストの大流行で、急激な人口減から教会や封建領主の地位が低下しだことによる既存の権力構造・封建社会が崩壊した後の世界では、ルネサンスという文化運動が起こり、イタリアからはレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロが、イギリスからアイザック・ニュートンが台頭した。





 音楽業界の既得権益が崩壊した後、舐達麻や瑛人など新たな才能が台頭し、これまでに無い音楽の収益構造が構築されたように、コロナウイルスの影響で壊滅的な状況に陥った世界経済にも、コレをチャンスとばかりに飛躍するまったく新しい経済システムが現れるのでは無いだろうか?

 このリアルTIMERSともいえる刺青モンスターを眺めながら、そんな淡い期待を抱いてしまった。


 ちょっと長くなったが、ただそれだけの話…