日本映画史上最凶キャラ誕生『孤狼の血 LEVEL2』 | まつすぐな道でさみしい (改)

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『孤狼の血 LEVEL2』あらすじ

 広島の架空都市・呉原市を拠点とする暴力団「尾谷組」と県内最大の暴力団「広島仁正会」の抗争に終止符を打ち、今や警察組織、暴力団の双方から一目置かれる存在となった日岡。しかし、日岡によって保たれていた秩序は、上林成浩(鈴木亮平)という一人の男の出所によって徐々に崩壊していく。上林は、出所するなり服役中に因縁のあった刑務官宅へお礼参りに。3年前の抗争で尾谷組組長・一之瀬(江口洋介)に殺された「広島仁正会」傘下の「五十子会」会長・五十子正平(石橋蓮司)の腹心だった上林は会長の仇をとるべく、抗争を避けようとする上層部にも牙をむき暴走。上林が五十子殺害の黒幕に迫る一方、日岡は弟分のチンタ(村上虹郎)をスパイとして上林組に送り込む。



2021年8月25日13:20
 私は上映開始僅か10分で吐きそうなくらいの嫌悪感に襲われ、劇場から逃げ出したくなっていた。




『孤狼の血』(2018)あらすじ

 昭和63年、広島の呉原市では呉原を拠点とする暴力団「尾谷組」と、県内最大の暴力団・五十子会の傘下にある「加古村組」がにらみ合っていた。ある日、加古村組の関連企業の社員(駿河太郎)が行方不明となり、ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾(役所広司)巡査部長は、新米のエリート・日岡秀一(松坂桃李)巡査と共に捜査に乗り出す。日岡は暴力団との癒着がささやかれ目的のためには違法捜査もいとわない大上への疑念を強めていく。やがて大上が殺人事件に関与した疑いも浮上したことで、日岡は大上を告発しようとするが、そこには思わぬ真実が隠されていた。


 キャスト


 2018年に公開され、仁義なき戦いに並ぶ久しぶりの本格的ヤクザ映画として話題を呼んだ狐狼の血の続編の公開ということで、私は無茶苦茶期待したった訳です。

 前回から松坂桃李の主演は変わらんのやけど、W主演的な役所広司と濃い〜演技で脇を固めた江口洋介ピエール瀧がおらんことなった分、ご覧の通り前回に負けず劣らず濃い〜メンバーが並んだら訳ですが、ただ一点…


 
 模範囚として7年の刑期を終えて出所して来る鈴木亮平演じる上林成浩が、兎に角ヤバ過ぎるんよ!


 前回も相当グロい内容だったけど、今回はこれだけの個性派俳優を押し退けて上林成浩(鈴木亮平)のサイコパスっぷりしか印象に残らないほどの凄まじいキャラクターで、本気でこんな奴を生かしといたらいけんよ! って思わせる、日本映画史上 最凶・最悪のキャラクターなのであります。



 常々私は鈴木亮平のことを日本のロバート・デニーロといっても差し支えが無いのでは? と思ほど振り幅の大きな役者だと思っているのですが、今回は91年に公開されたケープ・フィアーのデニーロを思い起こさせられる怪演振りで、多分この映画を見てしまったら日曜劇場などで演っている良い人の鈴木亮平が見れなくなってしまうと思います。


 正義という言葉の反対語は悪では無く、他人の正義だという言葉が有りますが、この上林成浩という男は、自分の悪行に何の疑問を持たず、自分の中の正義を貫くように残虐行為を繰り返すという手の付けられない恐ろしさが有り、こんなblogを書いといてなんですが、私は余りのグロさにこの映画は面白いから観に行った方が良いよ! なんてことは、口が裂けても言えませんが、鈴木亮平怪演を見るだけでも映画館の足を運ぶ価値は有るかも知れません。