このロシア行きの船は、今もあるようですね。


 ただし、ナホトカまでではなくウラジオストックまでで、そこからシベリア鉄道に乗り換えるもののようです。出発も、ここ金沢に近い富山県高岡市の伏木港だそうです。ウラジオストックも当時は、ソビエト極東艦隊の基地(今もそうですが)で外国人立ち入り禁止でした。


 料金は欧州まで20~30万円位掛かるそうで、趣味性の強い豪華な旅になったようです。私の時分は一番安く欧州へ行ける方法だったのですが・・・・


 欧州に着いてからは、各国間を鉄道で移動するつもりでした。その為に大変便利なチケットを購入しました。


 今もあるそうですが、ユーレイルパスという期間限定の定期券のようなものです。当時は確か1・2・3ヶ月3種類の券があり、私は3ヶ月のものを買いました。12万円程だったと記憶しています。当時は、日本と北米でしか買えないものでした。


 向こうでは、各国間を走る国際特急列車(TEE)はもちろん、すべてファーストクラスの車両に回数制限無しに乗る事が出来ます。最初に使う時に、車掌に日付を書いてもらい、それから3ヶ月有効になります。しかし、このファーストクラス利用可能で後に嫌な思いをする事になるのですが・・・・


 このチケット、今もあるようです。欧州28ヶ国で有効で、期間や種類も色々あるみたいですね。3ヶ月のもので1300ユーロ(17万円位)だそうです。


 私が体験したチープな旅も、今では時間とお金があり、趣味としての鉄道好きにはたまらない豪華な旅に変貌してしまいました。


 欧州行きは飛行機が一番安いようです。