前回の記事にやさしいコメントをくださったみなさん、本当にありがとうございました。
やさしさが沁みました。
なかなかすぐにお返事ができずごめんなさい。
自分で思っていたよりもずっと早く、日常の感覚が戻ってきました。
それにホッとしている自分もいます。
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12日の金曜日に、稽留(けいりゅう)流産の手術をしました。
いわゆる掻把(そうは)手術というものでした。
病院によっても方針が違うと思いますので、あくまでも私個人の体験ですが、時系列で記録します。
私も手術前にとても怖くて、さらに悲しみの中で乗り越えていくことになるのでいろいろな方の体験記を読ませていただいて心の準備をしました。
読みすぎて怯えすぎて寝られなくなり、彼にはもう検索するのやめなさい、とも言われましたが…
結果的にいうと、ほとんど全て眠っている間に終わっていました。
ちなみに私は経産婦になります。
付き添いはいてもいなくても大丈夫とのことでしたが、うちは念のためと夫が付き添ってくれました。
8:50
病院にて受付をすまして、最後のエコー。
子宮内の状態を再確認後、手術の最終決定。
覚悟はしていたけれど、やっぱりエコーの映像を見ると涙がでます。
9:10
処置室へ移動。
特に手術着みたいなものには着替えず、下半身だけ裸の状態になりタオルを巻いて、処置台へ上がります。
緊張で震えつつ…診察の時のように両足がばっと広げられます。
ここで一番不安だった、子宮口を広げるものすごい痛いと聞くラミナリアという前処置があるかと危惧していたのですが、点滴を入れられ、すぐに麻酔を入れます、と看護師さんから声がかかりました。
(全身麻酔のため、前日の22時以降は飲水・飲食禁止です)
「先生、麻酔入ります~(私に向かって)眠くなったら目をとじてくださいね」
と看護師さんが発して、”もし麻酔かからなかったらどうなるんだろう~”と一瞬思い浮かべた瞬間ぐわぁーんと目の前がゆがんで、次に目が覚めた時には全然別の場所にいました。
10:40
目が覚める。
11:00
看護師さんから起き上がれそうか聞かれ、トイレへ行ってみるよう言われる。
一人で行って帰ってこれたので、次に診察を受けることになりました。
子宮内がきれいになったことを確認し、帰れそうだったらこれで帰ってよいと先生からOKが出ました。
夫が言うには9:30頃には、手術は終わっていたそうです。
前に説明があった通り本当に10分、15分の手術だったよう。
経産婦だったからなのか、それとも麻酔中にいろいろ起きていたのかはわからないのですが、痛い思いは少しもしませんでした。
でも目が覚めた時は、涙が自然とどんどん出てきて、喪失感と、無事に終わったことへの安堵感が入り混じっている不思議な感覚でした。
麻酔に関する副作用等はなく、手術による体の痛みは特に感じませんでしたが、子宮が元に戻ろうとして収縮するので後陣痛のような痛みがありました。
先生の診察後もまだ眩暈のような感覚はありましたが、どうせ休むなら家のベッドがよかったので、夫もいてくれたし、すぐに帰ることにしました。
つづきます。