今月は、現在PLAYLIFE株式会社の代表取締役で、「遊びの力で毎日をもっと楽しくする」をテーマに、レジャー系メディア「PLAYLIFE」の開発・運営を行っている、佐藤太一さんにお話をお聞きしています。大学時代に日本ガーディアン・エンジェルス渋谷支部でパトロールリーダーをつとめ、力ではなく、本当の強さとは何かを考えていた佐藤さん。今週は、卒業後に国連職員を目指し、そこで学んだこと、そして、「人生を遊びつくそう!」と思うようになり、PLAYLIFEを立ち上げることになった経緯を、お聞きしていきます。

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(もっち) 国連職員を目指して留学された、ということですが、実際どうでしたか?


(佐藤) 実際は、考えていたよりも事務的かつアカデミックな感じで。考えていたことは結構practicalで、実際に紛争地域に行って交渉して、みたいなものをイメージしていたんです。

本当にガーディアン・エンジェルスのときみたいに、ギャングとか、麻薬のディーラーらしき人たちに乗り込んでいって交渉する、みたいな(笑)、感じだったんですけど、実際はリサーチャーとかに近かったんですよね。


(もっち) リサーチャーですか?


(佐藤) その国の実情とか、どれだけ政情が不安定になっているか、とかをとにかく調べて調べて、調べまくってレポートを書いて、みたいな。そして然るべき為政者・意思決定者の意思決定の材料にする、という形だったんです。

もちろん実践的な部分もあると思うんですが、僕の印象では割とイメージと全然違ったな、と。


(もっち) 現場にもっと入り込むものと思っていたら、あんまり入り込めない、世界を知れなかったな。と。


(佐藤) そんなに世界を回ることはできないな、と。割と一つの地域とかに入るので、旅人みたいな感じでは出来ないな、と。もっと早く知っておけばよかったな、と(笑)。


(もっち) そのあとは、どういった経緯を行かれたのですか?


(佐藤) そこからは、もっとドラスティックな、もっと人とダイレクトに関われる仕事がしたいな、となったときに、結局やっぱりビジネスのほうなのかな、と。

日本に帰国して、早稲田の大学院に行ってそこでITビジネスの勉強をしつつ…
あんまり勉強してないですね(笑)、ほとんど音楽とか映像とか、クリエイティブのほうの仕事をするのが好きだったので、クリエイティブとビジネスというような。

自分の好きなこと×ビジネス

それをビジネスとしてつなげたらどうなるかな、みたいなことを模索しながら、大学院時代は過ごしていましたね。


(もっち) 実際に大学院を卒業された後、やっぱりビジネスの道に進まれたのですか?


(佐藤) そうですね。コンサル会社に行きまして。


(もっち) 先ほどのアクセンチュアですか?


(佐藤) いや、アクセンチュアではなくて、1社目は外資の小さいコンサル会社で。実は、入社する前に潰れまして


(もっち) えぇ!? ベンチャーだったということですか?


(佐藤) そうですね(笑)。ちょうどそのとき38社くらい内定をもらっていて、テレビ局さんとか、広告代理店さんとか、コンサル会社さんとか、証券会社さんとか、あとは商社さんとか。だいたいもらったんですけど、その時に行ったのが外資のコンサル会社で。入社前の12月25日、クリスマスの日ですね。その日に潰れまして
で、もう一回就活しなきゃならない、と。


(もっち) 12月の段階でですか?


(佐藤) そう。なので、年明けて1月2月で、また内定もらった先に電話して、「すみません、内定先がつぶれたので、考え直してください」みたいな(笑)。

あとは、ガチで受けて、第二新卒みたいな感じですよね、イメージとしては。そこで内定をもらったのが、アクセンチュアからスピンアウトしたコンサル会社だったんですけど、そこに行くかたちで。そのあとDeNA、そしてアクセンチュアの本体のほうに、といった経緯で来た感じですね。


(もっち) アクセンチュアとかになると、本当に世界的に有名だし、ものすごいタスク量だったんじゃないですか?


(佐藤) そうですね。アクセンチュア時代は仕事の量はすごかったですね。なので、あんまり公共の電波では言えないくらいのですね(笑)、それくらいの時間働いて。過労死寸前になるまで働いたことはありましたね。


(もっち) そこで働いている人は、みんなついてこれるんですか?


(佐藤) そうですね、周りも「そういうもんだろう」という感じだったので。ぼくの場合たまたまちょっとタスク量が多い案件・プロジェクトに行っちゃった、みたいな感じですね(笑)。欠員が出ちゃって、(仕事をやる人が)僕ひとり、みたいな。


(もっち) え、一人で回していたんですか?


(佐藤) 実際、資料を作るのは基本ひとりでやっていて。とある大手のIT企業の、世界28ヵ国分の事業戦略を作るみたいな。


(もっち) えええ、それ、何人力なんですかね?加えて、アクセンチュアと兼ねて何かされていたと伺っていたんですが。


(佐藤)  そうですね、アクセンチュア時代に過労死しかけて倒れてしまったんですけど、そこで、「今までの僕の人生で、楽しいことって何だったんだろう?」と思ったときに、

仲間と遊んでいるシーンが思い浮かんだんです。遊んでいる風景ですね。

ここで、「遊びのサービスを作ろう!」と。みんなの頭の中にある楽しい“遊び”の思い出を、ノウハウとして共有しようと。遊びの集合知を作ろうというのが、その時のきっかけだったんですけど、死にかけたときに最後に見た夢というか(笑)。


(もっち) 死にかけたとき……そんなことがあったんですね。


(佐藤) そうですね。その時にたまたま、もっといろいろ経験を積みたいなと思って。

ベンチャーの立ち上げとかやったことがなかったので、ウェブサービスとかなおさらやったことがなかったので、何か関わろうと思って。

DeNAから分社化した「みんなのウエディング」という会社にたまたま遊びに行ったときですね。アクセンチュアに行きながら、空いている時間で。


(もっち) 空いている時間ってあるんですか…(震え)


(佐藤) 笑。そうですね、空いている時間は作らなきゃ。そこでいろいろ関わらせてもらったりだとか。そういう形で、自分のサービス、遊びのサイトを作るためにノウハウを蓄積しようという形で、やってきました。




(最終回に続く)

《関連リンク》
・アクセンチュア株式会社:https://www.accenture.com/jp-ja/
・株式会社みんなのウエディング:http://www.mwed.co.jp/


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