今月は、現在株式会社CroisのCEOで、自身が立ち上げた学生団体JIMOTO.Linkの活動を支えながら、“地域”を通じて人々の幸せに貢献することを目指している、遠藤翔太さんにお話を伺っていきます。遠藤さんは、1991年宮城県岩沼市のご出身で、東洋大学国際地域学部を卒業。2年間の休学中に、学生団体CroisやJIMOTO.Linkを設立しました。現在のCroisは、もともと遠藤さん自身が立ち上げた学生団体でしたが、学生団体から株式会社へと法人化したのは、いったい、なぜだったのでしょうか?Croisの理念や設立までの経緯、学生団体としての難しさなどをお聞きしました。


会場は、渋谷の街なかにある、会議室の一室。春はまだ先、寒さの残る時期のインタビューでした。

そんな場所に現れたのは、真っ黒に日焼けした一人の男性の姿が。
あれ?あんなに黒かったっけ?ていうか、あれ遠藤さんだっけ?
遠藤さんでした(笑)。





どうしてそんなに黒いのか?お話を聞く中で明らかになっていきますが、どうやら、フィリピンに行っていたそうです。


------------------------------------------------------------------------

(もっち) 焼けてますね…


(遠藤翔太さん(以下略:遠藤)) フィリピンに行ってきたんです。日差しが強すぎて、見事にサングラス焼けをしてしまって。


(もっち) 確かにそうですね、鼻から下はすごく焼けているのに、目の周りだけあまり焼けてないですね。


(遠藤) この時期日本は冬じゃないですか。「なんだあいつ」みたいな目で見られるんですよね(笑)。「遊んできたなあいつ」みたいな(笑)。


(もっち) 今回フィリピンへ行かれたのは、今されている活動に関連して、ですか?


(遠藤) もともと、大学に入ったころからボランティアをフィリピンのセブ島でしていたんです。それの繋がりで、今活動している後輩が、すごく発展途上国に興味があるということだったので、じゃあ一緒に行ってみようか、ということで、いろんなところに連れて回るツアーを5日間ぐらい、男二人で行ってきました。


(もっち) いいですね!大学のときにやっていたボランティア活動というのは、ちなみに何でしょうか?遠藤さんは東洋大の国際地域学部ということなのですが、その学部と関係があるんですか?


(遠藤) そうですね、もともと学部に存在していたサークルで、大学公認の、ちゃんと顧問の先生もついているサークルで、「Salamat(サラマット)」っていうボランティアサークルです。Salamatっていうのは現地の言葉で「ありがとう」っていう意味です。

僕はそのサークルで、現地の恵まれない地域に家を建てるというボランティアをしていました。


(学生団体Salamat:https://www.facebook.com/Salamat%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB-292072487477643/)

(もっち) 実際に家を建てちゃったんですか?


(遠藤) 建っちゃいましたね(笑)。何代にもわたって一つの家を作りあげるプロジェクトのイメージなんですけど、もちろん、そこにはお金もかかるので、日本でいろいろイベントをやったり、寄付を募ったりして、現地にそのお金を持って行って、現地のNPOの方と協力して家を建てるということをやっていました。


(もっち) その学生団体Salamatも、自分たちの代だけで何かをするというのではなくて、引き継いで何か一つのプロジェクトを向かっていくと。


(遠藤) そうですね。


(もっち) それってすごいですね。学生の団体って、一年一区切りとか、半年で一区切りとか、そういう活動が多いイメージなんですけど、それとは違う感じがしますね。


(遠藤) そうですね、それで先輩・後輩の繋がりも強いということもありますね。


(もっち) 遠藤さんが関わっていたときには、家を建てようと。


(遠藤) はい。現地は物価が安いので、だいたい100万円くらいで2階建てが一軒建つんですよね。


(もっち) だいぶ違うんですね!


(遠藤) なので、100万円を頑張って集めつつ、もちろん僕らだけでは建築の技術はないので、現地の建築の技術を持っている方に教えてもらいながら、ですね。ずっといれるわけではないので、途中現地の方にやってもらいながら進めていましたね。


Salamatの活動写真(出典:https://www.facebook.com/292072487477643/photos/a.621943781157177.1073741828.292072487477643/937002759651276/?type=3&theater)


------------------------------------

(もっち) 遠藤さんが日焼けしていたのが印象的だったので(笑)、最初からいきなり、フィリピンの話を聞いちゃったんですけど、

現在遠藤さんは、株式会社Croisの代表をされているということですが、この会社は、どのような理念を持っているのですか?


(遠藤) 基本的に僕は、ある体験をもとに、日本の「地域」というものにすごく興味を持って。自分が事業を通して地域に住んでいる人を幸せにできたら、すごく幸せなことだなと思って。会社の事業を通しては、地域の人々に幸せにしていくことを理念としています。


(もっち) そうなんですね。Croisというのはもともと、遠藤さんが立ち上げた学生団体ですよね?株式会社にしようと思った理由などはあるんですか?


(遠藤) まあ、いろいろあったんですが、一番はやっぱり、BtoBでいろいろやりとりをするときに、学生団体だと、最後に決済をしてもらえないということが結構続いたんです。


(もっち) 決済をしてもらえない、というと?


(遠藤) 例えば、学生団体Croisに対して、なにか事業をやりますと、そこで一緒にやってくれる企業が支援を出してくれると。その時に、学生団体だと、社会的に認められているわけじゃない。なので、法人格として株式会社にすることで、ちゃんとお金も払ってもらえるほうが、やりやすくなったんですね。


(もっち) 遠藤さん自身、学生団体としてCroisを運営していて、何かうまくいかないところがあったんですね。


(遠藤) そうですね、何か次の、もう一つ上のステップのことをやろうとしたときに、そこが壁になっていた部分があったので。いっそのこと株式会社にしたほうがやりやすいな、というところがありました。



------------------------------------

(もっち) 学生団体Croisを運営する中でも、団体としての理念もあったと思うんです。それを拝見させていただくと、「世界に負けない日本の若者へ」ということでしたが、株式会社に移行するにあたって、どんな思いで理念をシフトさせていったのかが気になりました。


(遠藤) 最初に団体を立ち上げた頃は、日本の同世代と世界の同世代の間にすごく差があると感じていたんです。


(もっち) 差ですか。


(遠藤) カナダに留学した時に、同じ世代の人と話をしているとき、政治に対する考え方もそうですし、全てに対して何ですけど、考え方が何段も上に感じたんです、話のふくらみとかも。

だから、団体を立ち上げたときは、まずはそれに追いつこうという思いが強くて。そのためには日本人も自分の考えをもって、独立していくという思いをもって立ち上げました。

で、活動する中で、「実際に何が足りないんだ?」ってなったときに、地域を知るとか、日本のまだまだ知られていない部分を知るとか、自国の理解という部分で日本は欠如していると思ったので、「地域」という言葉を入れて、より深いところで考えていけたら、という思いを込めました。


(第2回に続く)

《関連リンク》
株式会社Crois
学生団体JIMOTO.Link

----------------------------------------------------------------------
Radio Bar らじバル!
調布FM(送信周波数:83.8MHz)
毎週土曜日24:00~25:00放送番組「Music Bunker★α」内 前半30分枠にて放送中!
パーソナリティ:もっち、daishi、LADY Show、pony

・公式ホームページはこちら!↓
 http://radibaru.jimdo.com

・Twitterもフォロー!↓
 https://twitter.com/bar_radio

PC、スマートフォンからも番組をお聴きいただけます!
☆PCからお聴きの場合―サイマルラジオ
①調布エフエムのホームページまたは、インターネットで「サイマルラジオ」(http://www.simulradio.info/)にアクセス
②関東の放送局一覧から調布FMのバナーを探したら、バナー右横にある「放送を聴く」をクリック!放送を聴くことができます!

☆スマートフォンからお聴きの場合1―ラジオアプリ「Listen Radio」
アクセスはこちら→http://listenradio.jp/
①アプリを起動し、アプリ画面左下の「チャンネル」を選択
②「カテゴリ」の中から「全国のラジオ局」を選び、関東の放送局一覧にある「調布FM」を選びます!放送を聴くことができます!

☆スマートフォンからお聴きの場合2―ラジオアプリ「Tune InRadio」
アクセスはこちら→http://tunein.com/
①アプリを起動し、アプリ内のブラウズから、「ローカルラジオ局」を選択
②ラジオ局の中から「調布FM」を選択、番組の「Music Bunker★α」を選べば、上記時間帯に放送を聴くことができます!
----------------------------------------------------------------------