******以下の記事は、インタビューさせていただいたお二人から、後日要望により本名を伏せた形で編集しております(2021/03/13)******


先週は、Mさん・Aさんが、美術大学に進まれた経緯についてお聞きしました。大学4年生のときに誕生したという、けつあごしりうさぎくん。Mさんは建築を、Aさんは油絵を学ばれていたなかで、なぜしりうさぎくんが生まれたのか?デザインを通して学んだことや、そのこだわり、そしてしりうさぎを初めて出展した時の思いについて、お話を聞いていきます。




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(もっち) ここまで、お二人が美大に入るまでを中心に聞いてきたんですけど、美大に入ってからは、どんなことをされていたんですか?


(Mさん) 僕は建築学科だったんですけど、建築のことはほとんど知らない状態で入って、ただなんとなく「面白そう、カッコいいな」くらいの感じで入ったので(笑)、最初は全然分からず、出された課題とかはこなす、っていう感じでした。

でも、もともとは「絵を描くこと」が好きだったので、そこのフラストレーションというか…建築学科って、絵を描くところではなくて、設計して図面を描いて、模型を作っていく学科なので、だんだん「絵を描きたい!」っていうフラストレーションがたまってきて、3年4年となってくるにつれて、「もうちょっと自由なことをしたい!」ということで、4年生のときにこのけつあごしりうさぎが生まれたんです。


(もっち) 4年生のときだったんですか?徐々に徐々に描きたい衝動が、これに結びついたんですね。想いの溢れた結果というか。


(Mさん) だからあんまり建築とは関係ないし…でも、もともとやりたかったことだから、そこは変わってないですね。


(もっち) Aさんはどうだったんですか?


(Aさん) 油絵学科はデザイン学科や建築学科とは違って、グループ制作がないんですよ。一人でずっと作っていて、一応教室の中にクラスはあって、みんな描いているんですけど、作品に向かっているのは自分ひとり。黙々とやったり、あとは、描いているひとがそばにいるので、意見を聞きあったりできる環境はいいかな、と思いました。


(もっち) 大学のときにけつあごしりうさぎが生まれた経緯とか、大学のときの想いや、されていたことが、いまのスタイルにどんなふうに活きていると思いますか?


(Aさん) 私はけつあごしりうさぎでは、ピアスとかアクセサリー系を担当していて、それを作るときに、大学では油絵をやっていて、今やっているのがアクセサリーなんですけど、なんでそもそも油絵の具が好きだったかと言うと、絵の具が重なる感じが好きで、それは絵の具だけじゃなくて、アクセサリーで使う糸やビーズとかにも同じことが言えるんです。良いな、と思う感覚がすごく似ているんです。


(もっち) 色が重なる、というのが、Aさんとしては好きなんですね。


(Aさん) 糸を一色じゃなくて二色、三色使ってみたりとか、どの色が前に来たらきれいか、とか。そういう部分の感覚は似ているところがあります。


しりうさぎグッズ。
音が鳴るホルダーと、小さなぬいぐるみ。


(Mさん) いま、建築はやっていないんですけど、建築学科で勉強したことはすごく活きている気がして、単純に建築がすごく好きになったんです。この部屋の家具もほとんど全部自分で作っているんです。


(Aさん) しりうさぎのグッズを作る中で、「どこを一番見てもらいたいのか?」とか、「どこを取ったらシンプルに見えるか?」とかって結構考えているんですよね。


(Mさん) そういう部分はもちろん活きていますね。結局、大きい意味での「デザイン」を勉強できたので、大きく変わったかな、と思います。


(もっち) デザインって、デッサンとは違いますよね、見たものをそのまま写すとは違って、「何を省くか?」というか…そういったところは学ばれたんですね。

けつあごしりうさぎのお話に少し戻りますが、大学4年生のときにできたということでしたが、その時の反響というか、周りの反応はどうでしたか?


(Mさん) 最初は小さい駅前のフリーマーケットに出展して、近くの大学の学祭があったんです。その人たちが帰る道の横でチョコンとやってる、誰も止まってくれないようなところで最初やったんです。でも、そこでも足を止めてくれる人がいて、「かわいいね!」と言って買ってくださる方がいて、「これは、良いかもしれない!」と(笑)。

初めてそこで、自分の作ったものを売る、っていう経験で、「こういう感じなのか…」と楽しかったのが一番最初の感覚ですね。


(もっち) それまでは、自分が作ったものを誰かに提供するというのをしたことがなかったけど、けつあごしりうさぎを一番最初に出した時に、それを見る人がいて、買ってくれる人がいた。そこに新鮮さを感じたんですね。


(Mさん) 少しではあったんですけど、嬉しかったですね。


(もっち) そこから少しずつ改良を重ねていって、今のキャラクターができた、ということなんですね。


(最終回に続く)


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