14年間務めた保険会社を辞め、普及していないモノを生み出すことを始めた近藤さん。先週は、保険会社を辞めてから、野菜のブランド化事業を試みることに至ったというお話でした。今週は「就職活動」への近藤さん自身の想いと、ガクセイ基地立ち上げの具体的な経緯について、そして、何か新しいものを創る上での、近藤さんのテーマを、お聞きしていきます。

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(もっち) 野菜のブランド化を事業として考えられた後で、どういったことをされてきましたか?


(近藤) ちょうど野菜のブランド化で農業体験をしたり、「この先どうしようか?」を考えているさなかにリーマンショックがありまして、そのあと原発があったり地震があったりだとか。

要は、「これからこの日本がどうなるか分からないな」と。誰もが先が見えない状態になったので、今までの延長で将来を考えるタイミングとは違ってくるのかな、ということで、野菜の活動自体を見直すべきか、続けていくべきか、別のモノにするか、迷いながら動いていた時期ですね。


(もっち) そこからどういう経緯で、就活塾に踏み切られたのですか?


(近藤) 一番最初は、バスジャックだったのかな?私が茨城県に近い千葉に住んでいるんですけれども、ちょうど茨城県で、電車で一駅のところで、就職を苦にして、何がどうつながってバスジャックに至るのか、その思考は理解できませんが、バスジャックをした子がいたり、自殺をしてしまったりする子が報道され始めていたんです。

学生から社会人に至る自分自身の経験からすると、成績が優秀だったわけでもなく、遊びほうけた学生生活を送っていたんですが、結果的に就職活動って、一つの自分の中では腕試し、ゲーム感覚的にチャレンジしてみたら上手くいったので、もっとせっかくの機会なのだから、みんなが一斉にリクルートスーツを着て就職活動をするぞ、という機会なので、ある意味もっと楽しくやったほうが面白いんじゃないか?ということを伝える活動をしていきたいと、自殺報道を見ながら思って、とりあえずは就活塾をやればその辺を伝えていけるのではないか?ということで、始めました。


(もっち) それがそのまま「ガクセイ基地」になったのですか?


(近藤) そうではないです。就活塾とよばれている、他の業者さんがどういう活動をされているか、恥も外聞もなく押しかけて「どうやって生徒さんを集めているんですか?」など聞きに行きました。

すると、まずは親を集めてさんざん親を脅すんだと。それから親からお金を出してもらって、「ほっといたらお宅の息子さん、どこに就職するかなんて分からないですよ?」というのをどこの就活塾もしているのが見えたので、それはしたくないなと。





やっぱり、自分が稼いだアルバイト代の中から、自分のスキルアップのために通えるような、お手軽な就活塾が出来ないか?ということで、当初モニターという形で学生を何十人か集めて、やってみました。

実際に内定を取れるようにもなって、「じゃあ、これにいくら出せるか?」を聞いたところ、一回2時間から3時間で2000円とか3000円程度だったんです。


(もっち) 学生だとそれぐらいですかね。


(近藤) そうなんでしょうね。ただ、その当時借りていた会議室が、一回で2万円から3万円する場所だったので、あまりに収支が合わなすぎると。

ただ、それをやっていけるようにするためにはどうすればいいかを考えたときに、何十人の学生が集まったところで何の市場価値もないですが、もっと、何万人、何十万人という学生が集まるようになれば、そこにマーケットが生まれて結果的に協賛をしたいという企業が現れたり、結果的には無料で就活塾ができる仕組みを考えようというので生まれたのが、ガクセイ基地です。


(もっち) なるほど、学生だと、就活に向けてとか、自分の力を引き上げるためと言っても、そこに投資するだけの余裕がないと考えたから、参加する人もコスト少なく参加できる仕組みを考えようということになったのですね。

これまで、近藤さんが保険会社を辞められてから、ガクセイ基地にいたるまでの経緯をお聞きしてきたのですが、これまでいろいろ何かをする、始めるにあたって、近藤さんの中に何かテーマはあったのですか?


(近藤) ひとつは、「良いものをきちんと広がるように」というところで、普及していないモノを普及させると言っても何でもかんでもではなくて、良いものを普及させると。どうしても今の世の中はお金主体ですので、電車の広告やテレビのCMとかもそうですけど、電車の広告の大半はダイエット系の広告、そして塾の広告、それと消費者金融の広告ですね。あとはたまに不動産が入っているところもあります。

要は、裏を返せばお金が潤沢、高収益を上げているところが宣伝をする仕組みになっていますので、その意味では、「お金はそんなにないけど宣伝をしてあげたほうがいいもの」が消費者に届いていない世の中になっています。ですから、それをお金の力だけでなく、構造が変えられるようなものをしていきたい、というのが一つのテーマになっています。



(最終回に続く)

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