分離から統合へ少しだけ進めたこと

この仕事をするまでの私はゴリゴリの偏見と欲と虚栄に満ちた存在でした。

自分以外は敵

自分以外は全員馬鹿

本気でそう強く思うと同時に自分は虚無でからっぽで、中身が何もない。

表面だけを取り繕い、張りぼてな無価値な人間。

知ったかぶりして話す言葉が全て上滑りするような空虚な存在。

そうも感じていました。

相反する思いに行ったり来たり、不安定な日々。

居場所がなくいっそのこと自ら生きることを放置したら…と行動をしては何故か命が繋がる日々。こんなに苦しくとも生かされるなら、やることがあるはず。

その思いに縋り付き、何も見いだせないけれども、なんとか他者を蹴落とし自分を擁護することで必死に日々命を繋いできたかもしれません。

息苦しさから抜け出すための努力がいつしかこの仕事に辿り着き、この仕事をしだして自分自身も振り返り見つめ直したことから、やっと少しずつ外側の鎧を脱ぎだして、『善悪軸』『他人軸』から『自分軸』をやっと確立できるような状態になったのがほんの4，5年前。

自分の中では、他者を受け止めることが出来るようになり、

敵も味方もない。

開放的で他人の価値観を認めている。

そう自負し、努力した自分を褒めて、もう行きつくところまで成長できたのではないかしらとすら感じていました

でもその実態は他人の価値観を認めているのではなく「無関心」だっただけ。

根底には自分の信じるものが有り、それ以外は認められない状態。

つまりは誰かに何かを言われても、それについて検討したりあらゆる角度から検証してみたり、取り入れてみたりするということを一切せず、

『私は知っている』の絶対的に譲れない軸に基づいて

『あの人はそうなのね。でも私の感じている真理は別のところにあると感じている。』
『価値観も愛も人それぞれだからね』
『たくさんのパラレルがある中でそれも一つの真理かもしれないわね』

そう、始めから自分の思考の外にあることは、自分とは相容れないものとして排除し、自分の心の前にシャッターを引いて、自分が許すもの以外は入らないようにしていただけ。
人の価値観を認めているようでいて、自分の譲れないものを大切にしてそれを必死に守ることで自分の輪郭を何とか保ち生きている状態だったと言えるかもしれません。

それに気付けたのはさらに最近、ここ1年くらいのことでした。

まあ自分でもびっくり。

まだまだよちよちのちびっこですね

結局はまだまだ他人に興味が持てない「分離」の状態だったというだけのこと。

「愛」が基本のん世界でも

「統合」の世界観でもなかったというとても顕著な一例ではないかと思います。

そこか一歩踏み出せたのは私の場合はですが

・「敵」という認識がなくなったこと

・「起こっている全てのことに心から感謝」

この二つが肚落としできるようになったら不思議と
【もっと人の思いを探求してみたい】と感じるようになりました。

つまりは、エネルギーに敏感な人ほど怖いのです。

自分軸が確立できていないと、他者の思考やエネルギーに深く触れると自分の領域を侵されたり侵略されそうで、本能が恐怖心を感じてシャッターを猛スピードで降ろしていたようでした。

でも、敵はいないし

起こること全ては自分に居大切なことを教えてくれている

そう信じられるようになると、むやみにシャッターを降ろして自分を守る必要がなくなったということでもありました。

まだまだ他人に興味を持てない、無関心な自分もいるけれども、

私の「知っている」はほんの一部であるからもっと知りたいし、もっと経験してみたい。
他者の意見を聞いたり
私の感じている真理とは別の真理のその奥深くはなんなのか？
あなたのその価値観の根底にある感情は何か？

他の人の熱い思いを覗いても、自分の魂の声と混同する危険が無いと思えた時に…これが自己信頼なのかもしれませんが、他者の声もどんどん聞いてみたいと思えました。

敵も味方もない世界最高です

既視感があるものでも「教えて！」と願い聞いてみると『知っていること』の中に新しいものを見出すことができたり、相手の新しい側面を捉えることができたり。