歌っちゃいましたっ! | Summer Snow~チェロ弾き富樫亜紀のブログ

音楽家は歌手でなくても歌も上手い
って思っていませんか?
私は身体が大きいというだけで
歌上手そう!いい声出そう!
って言われたりします
その時私は必ず言います

『歌が上手かったら迷わず
歌手になってるからーーー!』

楽器を弾く人で歌が上手い人も
もちろん沢山いるけど
どちらかというと苦手
っていう人の方が多い気がします

声が出ないコンプレックスの塊で
人前で歌うことなんて
一生ないと思っていた私が
マイク持って歌っちゃったという話
今日は長々したいと思います






小さい頃ってみんな
音痴だろうが何も気にせず
大声で叫ぶように楽しく歌いますよね
私もそうでした(笑)
でも中学生くらいになると
女子なら普通に出せる音が
自分は地声では出せないことに
気付いてしまいます

音程やリズムはとれるけど
とにかく音域が狭い
声量ないし伸びないし
もちろんビブラートなんかもかからない

音大受験しようとすると
絶対に避けては通れないソルフェージュ
受験前のレッスンでも
音大入ってからの授業でも
高い音域はほそーい裏声でしか歌えず
あきちゃん苦しそうだよね
なんて言われちゃったりして
だんだん人前で歌うことが
恥ずかしい・・・カッコ悪い・・・                     
と思うようになってしまいました

声楽家を目指すわけではないから
表現力は求められないけど
もっと表情豊かに歌いたいのに
というプライドも重なって余計に・・・





音大卒業してからは
クラシック以外の音楽を
やることの方が多くなり
楽器を弾きながら
コーラスをとる人たちに出会います
アンサンブルの幅が広がることに感動し
それができたなら
自分自身の幅を広げることにもなるし
歌が苦手な私だけど
そのくらいはできるようになりたいなと
いつしか思うようになりました
ボイトレに通ってみたこともあります

そんな気持ちは持ちつつも
相変わらずカラオケは大嫌い
私にとって苦痛で屈辱的なものでしかなく
自主的には今でも絶対行かないし
付き合いで避けられない時も
頑なに歌わないを貫いてきました

でもここのところ開き直ってきて
下手でも歌っちゃえ!という気持ちになり
そしたら案外高得点が出るからびっくり
表現力はなくても
音程とリズムはとれるからなんでしょう

それがちょっぴり自信になりまして・・・
コロナになってから月イチで
配信ライブを続けてきた
3人ユニット『Sapir』の中で
ほんの数小節だけですが
コーラスにチャレンジするようになりました
ここだけはどうしても3声欲しい!
という部分だけ
1番下のパートならできるかも・・・と






お世話になっているライブハウス
七面鳥の左右田さんから
Sapirでゴルペルイベントに参加しない?
というお話をいただきました

いわゆる対バンライブで
最後にみんなでちょろっとゴスペルをやる
ということで
まぁ私はシンガーでないし
適当に口パクで参加すればいいのかな?
なんて気軽に考えておりました

ところが蓋開けてみたら
ガチなかっこいい
ゴスペルソングが5曲もあって
パート分けしたらば
私のパートは2人しかいなくて
口パクってわけにもいかず
しかも英語で全く口が回らない😅

そしてSapirの中でも
どうせ歌うのだから
チャレンジしちゃおうよと
絢香&コブクロの『ワインディングロード』
をまるっとやることに

もうチェロ練習したいのに
それやってると歌が間に合わないし
だからって専門外のことは
どこから手をつけていいのか
やっても全然先が見えてこなくて
落ち着かないすごく散漫な本番前でしたが
もう開き直って怖いもの知らずで
やるしかない!ということで・・・






終わってみれば楽しかった
素晴らしいシンガーの皆様に囲まれて
すっかり歌えてる気分になり・・・

ワインディングロードは
隠れられないからね
頑張ったよ・・・私!

声が出ないコンプレックスは
簡単には消えないけど
少しだけ苦手意識は払拭できたかな





4対バン3時間半!
見応えたっぷりのライブです
ゴスペルだけでなく
それぞれの出演者の皆様のパフォーマンスが
本当に素晴らしいです✨

来年は音楽に限らず
自分の苦手を克復していく1年にしたいぞ!