こんにちは。

AC です。



今日は、「"宝くじ"を展示する?」です。
#「宝くじ展'80」初めてのプロジェクト~1980
#「西武百貨店池袋店」宝くじ展'80~1980

宝くじ売場


展示・ディスプレイ会社「乃村工藝社」で初めて担当した「宝くじ展'80」は、一週間の「文化催事」でした。

クライアントは、第一勧業銀行宝くじ部
会期は、1980年 8月29日(金)~9月3日(水)
会場は、西武百貨店池袋店の大催事場でした。


入社して2ヶ月目の5月から始まり、4ヶ月間で準備し、一週間の運営会期が終われば、撤去して終わる仕事でした。

私が所属していた「文化施設事業部」の主要なプロジェクトは、全国各地の県立博物館や市立博物館の常設展示の仕事だったのですが、皆、3~4年の時間がかかる大型プロジェクトでした。

同期の新入社員たちの多くは、「地方出張」に飛んで行く中、私は一人、東京での仕事に取り組んでいました。

後でわかったことですが、先を見通した「教育的配慮」のもとで、あえてこの仕事を私に経験させてくれていたものでした。

4ヶ月間で終わる「宝くじ展」を担当させてもらうことで、このような短期間に「展示・ディスプレイ」の全体を経験することができ、今でも感謝しています。


また、乃村工藝社での中心的役割を担っていた「商業施設事業部」の仕事の舞台は「百貨店」でしたが、私は「百貨店」の空間で初めての現場を経験することになりました。

「百貨店」のような「生きた空間」の中で「展示・ディスプレイ」を理解することは、その後の私の姿勢や考え方に大きな影響を及ぼしました。




「展示・ディスプレイ」は、空間を媒体としたコミュニケーション手段の一つです。

「空間を通して」興味を喚起し、話題性・集客性・快適性などを伴いながら、「情報」を伝達したり、「感情」に訴えかけたりします。


扱うべき「情報」をどのような「展示手法」で伝えるかが、「展示・ディスプレイ」の仕事なのですが、

全部初めてのことばかりでしたので、とにかく無我夢中で仕事を吸収していきました。



この年の「宝くじ展」で扱う「情報」は、次のようなものでした。

〇宝くじの「歴史」

〇宝くじ発売の「仕組み」

〇「時効当せん金ゼロ」のキャンペーン

〇9月2日宝くじの日の「お楽しみ抽選」

〇「幸運の女神」のお披露目


この「宝くじ展'80」では、「展示・ディスプレイ」が扱う「情報」として、

「ライブ」なもの、つまり「アトラクション」や「キャスト」が含まれていたわけです。

ここからスタートし、博覧会やテーマパークの仕事を5~6年経験した上で、博物館の大型プロジェクトに臨むことになっていきます。



さて、「宝くじ展'80」の「情報」のひとつ一つはと言うと……、


それぞれのお話は、それぞれ別の回で♪
#「江戸の"富くじ"?」宝くじ展'80のお話~1980



それでは、また次回(^_^)v


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