2024年4月11日(木) くもり






桜前線が北上中です。

我が猪苗代の観音寺川はまだツボミ、と。あわてない、あわてない。

今回は原発事故後初めて全面開放となった富岡町の夜の森に行ってみます。






中通りから浜通りへ、阿武隈高地を横断。

途中、葛尾村に気になっていた食堂がありまして。






ずっと山道続きで不安でしたがここらへんでようやく人里の温もりが。






石井食堂。老舗の大衆食堂ですが真新しいです。

入ると右が商店、左が食堂。

1Fから25kmの葛尾村。

原発事故当時は全村避難となり、解除されたのが2016年。

お店も食堂もない村では欠かせない存在だそうです。






で、チャーハンなんですが。

うーむ、突き抜けている。普通盛りで2合半あるらしい。

元々ドカ盛りではあったそうです。

震災で食器が割れ、寄付された食器のサイズに合わせてさらに爆盛りに。






どりゃー。

人生でこんなにチャーハンを食べた日はなかった。

多分この先もないと思う。






県内でも相双地域なんて平均的な会津民はめったに行かないですからね。

寄り道しながらいきます。


あぶくまロマンチック街道こと国道399号を南下。






ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら阿武隈高地を縦断。

信号もない快適な田舎道でツーリングマップルでも推奨されています。






都路大橋付近はまだ五分咲き。

標高があるぶん開花はゆっくりめなようです。






木戸川の対岸に見えるのは川内村役場。






少し進むと商業施設がありました。

YO-TASHI、用足し、用達ってことね。コンビニと食堂と売店と。

ここで川内村のマンホールカードがいただけるようです。






食堂の隣のカエルグッズ販売店。

こちらでカードが配布されています。

村内にはモリアオガエルの繁殖地もあります。

川内村の豊かな自然の象徴なんですね。






おや?コンビニの外にはこんなマンホールも。






カードの絵柄のデザインマンホールは役場にあるんですって。

結局村役場まで戻ることに。






ありました、ありました。

宝探しみたいでムダに楽しい。






マンホールカード、ゲットだぜ。

このカエル氏は「自然の村長モリタロウくん」というそうです。






川内村から富岡町は一旦スルーして楢葉町まで足を運びます。






展望の宿天神。

お宿とレストランとキャンプ場といろいろあります。

ここで今日2枚目の楢葉町のマンホールカードがいただけます。






太平洋に面した天神岬キャンプ場。

風があるとちょっとつらそうですが、ロケーションは抜群ですな。






公園の駐車場から少し入った場所にデザインマンホールはあります。

探すの苦労しました。

木戸川の鮭と天神岬と特産品の柚子と、名物てんこ盛りのデザインです。

昔からこういう実生活に役に立たないモノを集めるのが好きなんです。

ビールの王冠とか、使用済み記念切手とか、おまけのミニカーとか。






ここも満開ですね。

静かできれいな公園です。来てよかった。






展望台があります。






太平洋。ハワイは見えません。






南側では広野町の火力発電所が絶賛稼働中。

海岸線は高台と浅瀬が入り組んでいるのがわかります。






北側、キャンプ場方面。見えませんがその先に第二原発があるはず。

この天神岬は断崖絶壁の上にあります。

ある程度の津波はしのげる気がしますがどうでしょう。






ようやく富岡町です。

自宅からノンストップでも3時間。福島県広すぎでしょ。

まず向かったのがとみおかアーカイブミュージアム。

ここでは富岡町のマンホールカードが配布されていまして。

今日3枚目、アンタも好きねぇ。






デザインマンホールは施設前の歩道にあります。

太平洋に桜と。






入場無料だしせっかくなので見学していきます。

いきなり昭和の富岡町の精巧なジオラマが。

ツカミはOK。





そして縄文土器から富岡の歴史をたどる。

なかなかに硬派。


東電の賠償金で作ったハコモノかぁ〜なんて色眼鏡で見た己を恥じる。






昭和のお茶の間の再現。

これは上からタライが落ちてきそう。






当然、震災原発事故も歴史の一部として再現展示されています。






止まった時計とか。

もっと生々しい展示物もありますが、さすがにカメラは向けられない。






たっぷり寄り道してやってきました夜の森公園桜並木。

満開です。






ニュースではさんざん見てきましたが足を運ぶのはもちろん初めて。

避難指示が解除されてから初めての桜シーズンとあって人出も多いです。

望郷の象徴から復興の象徴へ。

単なる桜並木とは違う意味合いを感じますね。






花は 花は 花は咲く