ヨガの聖典では「アーサナは快適で安定していなければならない」とされています。
安定は何となくわかるけれども、快適とはどういうことなのでしょう?
ヨガのアーサナ(ポーズ)というと曲芸のようなイメージをされるかもしれませんが、本来は瞑想のための座法のことです。長い時間深い瞑想をするためには体が整っていないと集中できないからですね。
私もヨーギニ(ヨガをする女性のこと)の端くれとして、毎日瞑想をしますが
しばらくすると骨盤が倒れてしまったり、背中が反りすぎてしまったりと体の癖が出てきます。気づくたびに直すわけですが、その瞬間意識は体の調整のほうにいきますので瞑想の集中からは離れてしまいます。
神様がデザインした通りの姿勢を保てれば肩が凝ったり腰を痛めたりしないわけですが、なかなかうまくいきません。なぜか良くないとされる姿勢のほうにいつも傾いていって、そのほうが楽で安定している気すらしています。正しい姿勢が快適だと思えたらいいのに、なんて思うこともありました。
これは、体だけではなく心にも言えることだと思います。
誰かに言われたことをずっと気にしてしまう、誰かの基準で自分の幸せを決めてしまう、素直な感情を理屈で押さえつけてしまう・・・などなどたくさんありますが、それらは心の癖となり、コリや痛みとなって私たちが苦しむ原因となります。困ったことに慣れ親しんだ癖の出ている状態のほうが自分らしいと思いこんでしまうことすらあります。でも本当は本来の素直な自分でいる方が快適で心も安定するのではないでしょうか。
本当の快適、本当の安定を知っていますか?
心を素直にするって大人になると勇気がいるけれど、体を素直にすることはヨガでも叶うと思います。まずはゆるゆる体を緩めてみましょう。そうすると少しずつ心も楽になってきますよ。
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