昨日はマイクロチップが入っていなかったけど
様々な幸運が重なって
早い時点でお家に帰れた子の話をしました
このマイクロチップ
2022年からマイクロチップの装着が環境省により義務化され
ペットショップやブリーダーさんから手に入れた犬猫には
かならずマイクロチップが入っていて
このデータを購入した人が
環境省のデータベースに登録することになっているのですが
ここで色々とややこしい問題が出ています
挿入は販売者の義務なのに
登録が購入者の義務になっているため
購入者がせっかく入っているマイクロチップを
データベースに登録しないままで放置
情報が反映されないままになっていたり
一部業者が不正にマイクロチップを埋め込んで
事故を起こしていたり
データ登録先を自分たちの独自のデータベースに登録させて
顧客管理している問題が発覚したり
環境省の用意したデータベースも
アクセスする人間を限定しているため
チップ読み取り後の照会手続きに
余計に時間がかかってしまったり
まぁ制度なので最初から完全なものはないので
少しずつ改善されていけばいいのですが・・
法律で義務化になったことは
古くからマイクロチップの有用性を訴えてきた
獣医師にとってはいいことなのだけど
環境省が音頭を取る前
AIPOという獣医師主体の団体でデータ管理をしていた頃は
あくまで早く飼い主のもとに返すことを最優先していたので
獣医師会に所属する獣医師や動物病院であれば
すぐにデータ照会ができたのに
その便利なシステムを一回チャラにしてしまったことは
いかにもお役所的だなぁと残念に思うのでした