【桐壺77-③】自敬表現☆
おかえりなさいあいです。
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■【若宮】
■【おぼつかなし】
■【露けし】
■【心苦し】
■【思す(おぼす)】
■【とく】
■【参る】
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今日は「自敬表現」についてです☆
「自敬」というのは、
自分で自分のことに敬意を払うという意味☆
「自敬表現」は、
今では不適切な敬語と言われますが、
昔は、特別な人のみ、よく使われました。
天皇・法皇など絶対的に身分の高い人が会話文中で自分の動作を尊敬する。
なので、今回の「思す」は、自敬表現と言えますが、
「参る」は謙譲語なので、自敬表現とまでは言えないかもしれません;;
でも、敬意の対象を判別すれば、
帝から 帝への敬意
ということになるので、
厳密に言えば、自敬表現といえるでしょう…。
ところで、自敬表現は、戦国時代以降になると、
武士と名乗るいろんな人々が用いるようになりました。
「こっちへ参れ!」などと…☆
今でも、尊大語として残っています。
「オレさま」などと…☆
いやぁ、敬語って、ムズかしいですねー☆
あいでした
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■【若宮】…第二皇子(光源氏)
■【おぼつかなし】…気がかりだ、不安だ
■【露けし】…しめっぽい、しっとり
■【心苦し】…気の毒だ
■【思す(おぼす)】…お思いになる
■【とく】…早く
■【参る】…参上する、参内する
【原文】
若宮のいとおぼつかなく、露けき中に過ぐしたまふも、心苦しう思さるるを、とく 参りたまへ』など、
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