現在に至るまでを細かく書いたシリーズもの。

不思議体験やいかに!
(京都編)

******

京都に帰ってきて

飲食専門の、登録紹介型派遣として働いていた私。

※派遣として3ヶ月
希望先で働き、3ヶ月の契約終了時に、相互意思確認をしたのち、就職が可能な派遣。
というか、就職が目的な派遣制度。


2件目の、会社で就職しました。


*番外編②~龍との出会い~*


子供の頃から

友達は、男友達ばかり。

私の性格が男性的なので
恋愛に発展することは
間違っても、あり得ない。


そして、就職先で

友人となる
一人の男性と出会いました。

男性の名前をリュウ。


勤め先の、複数ある系列店舗の中で
私は東の店舗に配属。

リュウは、西の店舗の人で
月に数回

レトルト製品工場が併設されている、東の店舗に来ていました。


この頃の私は、まだ煙草を吸っていて
休憩室の、換気扇の下で初対面。


話しかけてきたのは、リュウでした。


リュウ
「結婚してるん?」

愛美
「(ロン毛、イケメン。デリカシー無いけど綺麗な良い眼をしてる)
……初対面で、いきなりですね」

リュウは、ジャニーズにいそうなイケメンだった。

例えるなら
関ジャニ∞の、渋谷すばる君。


リュウ
「あんた。
顔だけ見たら煙草吸いそうにもない、お嬢ちゃんやのに。

眼と、持ってる雰囲気は厳ついなぁ。
若いころ、ヤンチャ やったやろ?」

愛美
「(人の話、聞いちゃいねぇ)
若い頃ですよ。バツイチです」

リュウ
「あー、そっか。俺はリュウ。
あんた、名前と年は?」

愛美
「あいみ、25です」

リュウ
「4つ下か…ふーん。
ええ味してそうやし、気に入った!
仲良くしよーや」

愛美
「はぁ…?」


同じような匂いがするからか

結果的にリュウとは、数回
会うだけで仲良くなり、プライベートでも、遊ぶようになりました。


ある日の夜もリュウは
私の配属されている、東の店舗に来ていました。

仕事で使う機械が故障して
それをリュウが直していたのです。


私が仕事を終えたのが
閉店後の21時。

着替え終わり、戸締まりをして帰ろうと
更衣室を出た先の、広い休憩室に

リュウは一人座っていました。


愛美
「…なんで上半身裸なん。ほんで髪切ったんや」

リュウ
「工場に籠って機械直してたら汗だく」

季節は8月。

蒸し暑い日が続いていました。


愛美
「もう戸締まりして帰るけど。。つーか、突っ込んでもええ?
リュウさ、前と後ろ。
ラクガキだらけなんやな。知らんかったわ」

リュウ
「おぅ」

リュウの両肩には鳳凰
肘下まで菊と額が入っていて
鳩尾には龍神。
背中には、武者。


愛美
「アホやろ。落書きしすぎて、背中の落書きがバランス悪い」

リュウ
「うっせ。お前も落書きしてそうな性格してるくせに。

…偏見とか、怖がったりせんのけ?」

愛美
「見馴れとるし、その程度ではビビらん。

私はラクガキの代わりに、ピアスを、よーけ(たくさん)開けとるやろ。

だいたい、リュウは一般人で、関係はないんやし、偏見持ってたら、友達なんか一生増えへんもん」

リュウ
「ふーん、まぁ、その手の関係は一切ない。
……話変わるけどさ。
お前、なんか特殊能力持ってるやろ?」

唐突にリュウは、聴いてきました。


愛美
「なんやの、いきなり」

リュウ
「お前が歩いてるとなぁ、分かるねん。何処に居ても気配が」

愛美
「へぇ。分かるんや。勘が鋭いんやなぁー」

リュウの仕事は、本来

飲食の中でも
非常に右脳(感性)を使う仕事です。

空気の流れを察知するなど
感覚には敏感です。


愛美
「それ、リュウが共鳴してるからやで」

リュウ
「共鳴?」

愛美
「そうそう、共鳴。
私ら、プライベートでも、遊ぶやん?

一緒にいる時間が、そこそこ永いし、感性=心で生きてる人は、私に感化される。

引き寄せあったり、別々の場所で生活してても、同じ夢を見たり。

夫婦って、長年一緒にいると似てくるって言うやん?

私の場合は、それが友達、肉親、関係なく、短い期間で影響が出るわけ。

おまけにリュウは、お腹に龍入ってるし、名前もリュウ。

私には龍が付いてるらしくて
自然と「龍」が集まるらしいねん。

冗談か思たけど
必然やろーなぁ。」

そこまで説明すると
リュウは、あぁ、それでか。
と納得していました。


リュウ
「やっぱり、変な女。友達としては最高やけど。絶対、彼女にはしたくないな」

愛美
「願ったり叶ったりやわ。
私も、リュウの彼女は願い下げや」

リュウ
「ハハ。まっ、母子家庭なんやし、男手必要なら言えよ。
何かあってからじゃ遅いし
俺の店から、お前の家、近いしな」

そう言いながら

実はこの数ヵ月後から、約2年間。
リュウとは音信不通になりました。

その間に、私は祇園の生花店に移ります。

信頼関係は有ったので
何処かで元気にしてるんだろうと思っていたら

今年の、お正月に
ひょっこり帰ってきて

現在も、よき飲み友達です。

やはり
人も、物も
「龍」が寄ってくるのか?f(^^;

なんて、思ったお話でした。


End♪