思春期に入ると、女の子はもう立派な「ひとりの女性」。見た目がまだ幼いからといって侮っていると、あっという間に揚げ足を取られたり、図星を突かれてタジタジになってしまうなんてこと、あるあるですよね。


前回は、そんな思春期の娘とお父さんが良好な関係を築く方法をご紹介しました。今回は、お母さんと娘の関係についてお教えします。


◆いい方が自分そっくり…

お母さんとは同性同士なので、比較的意思疎通がしやすいとは思います。しかし同性がゆえに、1度バトルが勃発すると収拾がつかなくなってしまう、お互い1歩も引かない…なんてこともあるのではないでしょうか。


お母さんとしても「娘のいい方が自分そっくりで、なんか腹が立つ」「とにかく生意気でいうことが本当に可愛くない」など、思春期女子とのやり取りに疲れてしまった…という方もいらっしゃるでしょう。なので「ああいえばこういう」といった意地の張り合いにならないよう、ポイントを押さえていきましょうね。


◆日常会話に注意する

この時期の女の子と上手く会話をしていくにはまず「共感していくこと」「子どもを理解していくこと」このふたつが必須。女の子は「自分を見てほしい、理解してほしい」という気持ちがとても強いので、些細な日常生活のなかでの会話でも、自分を否定するような言葉や態度が見えてくるといちいち突っかかってきます。


「お母さんだってできてないじゃん!」「わたしにばっかりいうけど、そういうお母さんはできているワケ?」など、猛烈に突っかかってくるなぁ~と感じるときは、気がつかないうちに娘を卑下してしまっていたり、否定している可能性があるのです。なので、日ごろの会話が「注意」や「指摘」ばかりになっていないか、いま1度見直していくといいと思います。


「お母さんだってできてないじゃん!」「わたしにばっかりいうけど、そういうお母さんはできているワケ?」など、猛烈に突っかかってくるなぁ~と感じるときは、気がつかないうちに娘を卑下してしまっていたり、否定している可能性があるのです。なので、日ごろの会話が「注意」や「指摘」ばかりになっていないか、いま1度見直していくといいと思います。


◆一旦すべて受け入れる

そして、思春期女子あるあるなのですが、ふたりで買い物に出かけた際に街中で、同級生の親にバッタリ遭遇し、立ち話になることってありますよね?このときに「○○ちゃん、学校ではとても真面目でやさしいって聞いてるわよ~」と、我が子を褒めていただいたとき。


「やだもう全然そんなことないんですよ!家じゃだらしなくって…」「今日も喧嘩してきたばっかりなんです!」と即座にいってしまったこと、ありませんか?


はいこれ、思春期女子最大のタブーです。大人事情、そんなものは通用しません。学校で真面目に頑張っているのに、お母さんが自分の目の前で自分を否定し、ましてや同級生の親に自分の家での知られたくないことを曝露されてしまう。


気がつけばムッとして帰ってしまったり、「そういうこといわないでよ!」と即座に反発してきたり…。反応はそれぞれだとは思いますが、子どもはとても傷ついてしまっているので、もしいってしまった場合はきちんと謝るなど、誠意をもって対応していきましょう。


お母さんとしても、日本は謙遜する文化なので、この手の会話の返答に困ることもあると思います。「褒めてもらって嬉しいけど、素直に喜んだら自慢にならないかしら…」「嬉しいけど、高飛車だって思われたら嫌だし…」こんな気持ちになると思いますが、子どもがいっしょにいる場合は、素直に喜んでおきましょう。


「本当ですか?そういっていただけると嬉しいです」「そうだったんですか。学校でもしっかりやっているとわかってホッとしました」など、謙遜を少し入れながら受け入れる返答をしておくと、相手にも角が立ちませんし、子どもも傷つかずに済みます。


そして、ふたりきりになったときには「頑張っているんだね。お母さん、とても嬉しかった」といわれたことが嬉しかったことを改めて伝えましょう。


「別に大したことじゃないよ」とそっけない態度を見せてきても、心ではとても喜んでいます。思春期女子は難しいお年頃と呼ばれて、扱い方に悩む方も多いのですが、ひとつひとつ丁寧に「そうなのね」と受け入れながら会話を進めていくことで、親子関係が大幅に改善されていきます。


返答が難しいような局面のときも焦らずに「わかるわかる。そんなときもあるよね」とその難しい場面もすべて受け入れるようにしてあげてください。それだけで、子どもの心が落ち着くでしょう。


by them(バイゼム)掲載記事です♪

https://by-them.com/412281