ここ数日、車椅子ユーザーと映画館スタッフの対応が話題になっています。


私の話を少しさせてください。

私は いま、結婚式に向けて 色々と準備をしているのですが…  そこの結婚式場の人は “私が車椅子に乗っている時に触ること(操作など)はできない” と最初からハッキリ伝えてくださっています。

↑ 挙式の練習で操作する新郎


冷たいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが「もし何かあった時に責任を取れない」からと。

それを聞いた私は「そりゃそうだ。」と納得しました。専門の資格を持っているワケではないし、個人でサポートして何かあったら “個人の責任” だけど、会社に勤めている人がサポートして何かあったら “会社の責任” になってしまうから。

最初から “対応ができること” と “対応できないこと” をハッキリと伝えてくださったおかげで、モヤモヤすることなく準備を進めることができています。

基本は 新郎が車椅子を操作、新郎がどうしても無理な時間はスタッフが操作(最低限)をしてくださる予定です。

それでも、式場の方は “できる範囲で” 私の体調のことを考えながらスケジュールや移動などを組んでくださっていて 本当に感謝しています。

何が言いたいかと言うと… 私のお世話になる式場では最初から “対応できるか、できないか” がちゃんと決まっていて「どうして対応できないのか」をハッキリと説明してくださったので納得できました。

今回 話題になっている映画館は、対応が決まっておらず 数回はスタッフの判断でサポートしたのだと思います。ただ、後からそれが映画館側でNGになり支配人の方が車椅子ユーザーに説明。その説明が「お互い良い気分で…」という 柔らかい表現?の説明でモヤモヤが残ったのかな?と思いました。

◉ プレミアムシートを利用したい車椅子ユーザーのサポートは決まっていなかったこと。
◉ そのため、スタッフ判断で(たぶん)対応してしまったこと。
◉ サポートをしてもし事故が起こった場合に責任が取れないこと。(災害時の避難的にも危ないこと)
◉ これまで対応していたが、今後はできないお詫びの言葉。
◉ これからより多くの方に楽しんでいただけるよう考えていく…というような言葉。

これらの言葉や説明があれば良かったのかな?と思いました。

車椅子ユーザーや障がいのある方、持病のある方は やはり選択肢が少ないのは明らかです。エンタメを楽しむ場合、少しの配慮でより楽しめる場所や空間があるなら “そこで楽しみたい” と思うのは自然なこと。今回、介助者が手伝えばOKだったのか?そもそも車椅子ユーザーはプレミアムシートを使うのはNGだったのか?今回のことで考えるキッカケになったと思いますし、映画館はルールを決めるキッカケにもなったと思います。

ただ、プレミアムシートも “段差のない場所” に設置して 車椅子を横につけれるようなカタチだったら、車椅子ユーザーも楽しめるのかなと。車椅子ユーザーは車椅子席に… という気持ちも分かりますが、少し空間デザインを変えることで より多くの人が楽しめるようになると良いなと思います。( すぐの話ではなく、これから先の話です。)

映画館の車椅子席って、ほとんどが 前のほうにあるんです。(きっと安全上の理由) 正直、酔いそうになります。どんなに空いていても選択はできません。それでも楽しみたい気持ちは、健常者と同じ。「だったら映画館に行かなければ良い!」では、何も変わりません。すぐに変えることはできなくても「こうしたらもっと見やすくなるかも!」みたいに意見を交わし合うことが大切なのかなと思いました。

何より… お互いを思いやり、感謝の気持ちを持って、強い口調で意見を交わし合うのではなく、「どうしたら良い方向に向かうのか」をみんなで考えていけたら良いなと思いました。

私も何の専門家でもないので、すべてが正しいとは思っていません。だからこそ、感情的に「これがダメ!」ではなく「こうしたら良いかも!」みたいな意見をたくさん教えて欲しいです。


    

最後に、私は「歩ける車椅子タレント」と名乗って活動していますが… なぜ歩けるのに車椅子を利用しているかというと “脳脊髄液減少症” という病気があり、私の場合 頭を上げると脳が下がります。頭を上げ続けると “失神する可能性” があるため、リクライニング式の車椅子を利用しています。映画のように長時間かかる場合は、リクライニング(背もたれ)を真横にしないと映画を観ることができません。そのため、歩けても他の席に座るなどは できない車椅子ユーザーです。病気の症状が強かった頃は、音や明るさにも敏感で 映画を観れなかったのですが、現在は気を付けていれば(大きい音は耳を塞いだり、明かるさで体調が悪くなりそうなら目をつぶったり)映画を観ることができるようになりました。…といっても、年に一度 映画館に行ければ良いほうなので ほとんど映画館を利用できていないのですが。笑 より多くの人が楽しめる、そんな空間にできるようにみんなで考えていけたら良いですよね。温かい、優しい …そんな社会であって欲しいです。


タレント・モデル・ライフスピーカー

流れ星 塚本 明里  流れ星




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