震災被害に遭われた方々の一日も早い日常生活復旧をお祈り致します。




 釣りに行けない日々が続いているので、釣りに纏わる思い出を書いてみます。


 アジをメインに釣るようになってからは、断然夜釣りが多くなりました。私は単独釣行ですので、安全には細心の注意が必要です。

慣れない内は、夜でも人が多く明るい勝浦漁港で経験を積みました。慣れてきてから各漁港をランガンするようになりました。

段々慣れてくると、車中泊をして、夜通し釣り歩くようなスタイルに。気候の穏やかな時期は良いのですが、暑い時、寒い時は楽じゃありませんよね。


 それはとても寒い夜でした。
朝マズメの狙いを定め、漁港の片隅に車を停め、毛布にくるまり眠る準備をしました。

私の車中泊は、運転席のシートを倒して寝るだけのものです。特にフロントガラスを覆って目隠しをしたりしていないので、外から中を、中から外を普通に見えます。

あまり気にしていないのですが、なるべくなら覗き込まれたりしたくないので、車の前を壁に向けて停め、通行する人には後ろを通ってもらうようにしています。

ところが、私が眠ろうとしてすぐの時、車の前を、左側から右側へ歩く二人の男性が。
身なりからして釣り人ではなく、漁業関係の方のようでした。
二人はゆっくりと歩いています。
そう言えばその頃、夜中に密漁でサザエや伊勢海老を狙う輩がいるので、夜警が回っていると聞いたことがありました。

二人は車内を覗き込では来ません。
私は心の中で『私は釣り人ですよ~。怪しいものではありませんよ~。』と唱えていました。
それが通じたのか、二人は車の前を通り過ぎました。

その後ろ姿を眠たい意識のままぼーっと眺めていると、突然、凄いスピードで二人がクルッと振り返り、バッチリと私と目が合いました。
うわっ!と驚いていると、一人がこちらにダーッと近づいて来ます。目を見開き口を大きく開け、襲いかからんばかりの勢いです。私は固まります。その人は両手を前に突き出し、何と車をすり抜け私の両肩にガッ!と掴みかかって来ました。
…ウワァァァァアアアアああ!!!!!

と叫びながら、目が覚めました。目覚めた時には夢?の続きの叫びが口から小さくァァァと漏れていました。
そして、夢と全く同じ場面で同じ体制で寝ていたわけです。
しばらく、どこまでが夢でどこからが現実なのか、混乱してしまいました。

でも眠いから、そのまま眠っちゃいました。

あれは何だったのでしょうね。
私は、ドッキリだと思ってます。
あの二人は私の狼狽を見て笑っていたんじゃないかなと。
やめてよね。眠いんだからさ。

皆さんも、夜の漁港では、ドッキリに注意してくださいね口笛



※画像はネットで拝借しました。お話とは関係ありませぬ。