この日わたしは用があって今治にいたのだけれど
最近仲良くしている友人夫婦と時間を過ごすため
海へ行くことになって。
決めていたことは何もなし。
全てはたまたま、いいと思った流れに乗る。
教えてもらった集合場所の海岸は
瀬戸内らしい静かな海辺でした
そこに居た全員が見つけられるフナムシを
わたしだけが見つけられない不思議さよ。
こういうことってたまにあるよね。
多分、それは視力の問題じゃないとか
それぞれの今気になる話に繋げたりして、他愛のない時間を過ごす。
自分の内側を言い表そうとする言葉選びに余念がない友人は
昔あった癖の解析とその説明話がうまいばかりに
わたしは笑いすぎて涙を流し続ける羽目になった。
訳がわかっているのがすごいし
話してくれたのもすごかったから。
彼が砂浜で拾ったという砥部焼(たぶん)の欠片が綺麗すぎて
もう一回全員で歩いたけど
似たようなものすら何も、一個もなくて、
それもフナムシと同じことだと思った。
外で食べるとなんでも特別になることを思い出す
おいしいエスプレッソのある店のベイク、
ラインナップが豊富かつ、かなりいけてて楽しかったな
これはあの時のわたしを描いてくれたもの
数日後見せてくれた水彩
描かれることの幸福さったらない。
うれしくて見飽きない一枚は
少ししたらわたしの手元に来る予定です。
akiko_takase
高瀬媛子