「私なんか平凡ですから」という人も聞きだすと感動の物語をもっているのだ。
大阪を代表する千林商店街の会場に、たくさんの勇者をはじめ、174名もの観客が集まってくる。
主催のマミはここの助産院で生まれた。
亡き母へ感謝を捧げたいとここを選んだ。
へその緒にからまった仮死状態で生まれ、命がけで産んでくれた母親も入院する。
マミは不思議な子供だった。
小人さんや見えなくていい人達が見えたという。
小学4年生の時に交通事故にあい、全身打撲により肋骨が変形し、呼吸器や身体が弱くなる。
マミの母は、虐待を受けてる子や障害でイジメにあってた子、両親が不仲でご飯も食べれない子達のために食事を作ってあげた。
弟をイジメていたいじめっ子を転校させたり、困ってる者がいれば相手がヤクザだろうが男性だろうが殴りかかる。
子供3人と4人乗りで自転車をこぎ、勉強しなさいなんて一切言わない。
マミが高校1年で重度の鉄欠乏性貧血で立てなくなった時も、二度目の交通事故で1年間も入院した時も、母は必死で介護してくれた。
立てない歩けない動けなくなり、病院への通院が始まる
仕事帰りに犬を毎回拾ってくるので家の中は動物園並み。
突然踊りだしたり、歌うのが大好きで、人を笑かすのが得意で、チャーミングで可愛い母だった。
そんな母は肝臓癌され、鬱状態にはいる。
実際は癌ではなく脂肪腫だったが、鬱病薬の投与により、大量な睡眠薬摂取で救急車で運ばれる。
母は「死にたい」とマミに電話をかけ、その30分後に母は亡くなった。
担架で運ばれて行く母をマミは自転車で泣きながら追いかけ、病院で呼吸をしていない母と再会する。
火葬場の前で椅子に座り煙突から出てくる煙をずっと見てたら、母の声が聞こえた。
「マミちゃん、自分の道を歩きなさい」
鍼灸院で働いていた母の影響で、マミも鍼灸師になった。2017年4月23日(日)【愛でつなぐ心の手@大阪府千林】
おおっ、大学で同じゼミにいた木下と35年ぶりの再会!
ネットを検索してたらオレらしき人物がいたので、メールをくれてつながった。
おもしろいねえ、人生って。
マミの父、弟夫婦、おい、母方の淡路島の叔母、父方の叔父叔母、いとこ、いとこの子どもなど、親戚が10人くらいが参加してくれるし、家族連れがおおいねえ。
それにしても174名を集めるとは、マミをはじめスタッフたちの人間力だ。
会場づきの音響女性2人もがんばってくれるし、写真はたなかしのの跡継ぎますちんがやってくれるから、今日の写真はむっちゃいいぜ!
視覚障がいや身体障がいの人はライブを楽しむことできるが、音の聞こえない聴覚障がいの人はむずかしい。
そこで聴覚障がいのなっちや栃木のまりぽんらが企画したAKIRAライブでは手話や音の振動を体に伝える抱っこスピーカーが導入される。
そして今日のライブは全曲手話がつくという、マミたちの歴史的な試みだ。
オープニングアクトは、生まれつき耳の聞こえないクリスタルボウル演奏 (宇宙波奏 sora hana)なっちによる演奏からはじまる。
音のない世界に住む人はリスナーになるのもむずかしいのに、プレーヤー(演奏者)になるというのはすごいことなのだ!
なっちの奏でる音の波紋が会場をやさしく包み、心の最も深い領域にいざなっていく。それは子宮のように守られて、宇宙のように果てしない空間だ。
つぎは主催者マミ、はる、すみ、たつの4人組ユニット「はすたま」の初舞台である。
インディアンフルートなどの民族楽器演奏や手話歌もある。
最後の曲は、ネイティブアメリカンの歌で、東西南北天地の精霊がいて感謝の祈りを捧げる。
「ヘイヘイヘイヘイ ヘイウンドゥア」
何ヶ月も手話を練習してきたみんなのデビューだ。
1.ウレシパモシリ(手話 ノリコ 、ミサコ)
ノリコ とミサコは白い衣装も合わせ、難波のピンクレディですな。敗北ジャンケンでスリランカ土産を争奪する。
一位 枚方公園 から来た着付けのサトウ先生 (AKIRA アルバム勇者の石)
二位 和歌山から来たエビスさん、小梅ちゃん (みかんCD)
三位 神戸から来たトモコ (スリランカの紅茶)
四位 泉大津のハルキ三才 (スリランカ スプーン)
五位 大阪箕面から来たタクト 体操とサッカーしている (スリランカ カレー)
六位 城北公園からきたイケジマミユキ (アーユルヴェーダのクリーム)
2.ハイボクノウタ(手話アミ)
ジュリアーナ東京風ファンキーなアミは「負けろ、負けろ」とむっちゃ気合いはいってたね。
勇者たちを呼んでステージに上がってもらう。
耳が聞こえない福井のアコーディオン弾きカオリ、ソシアルダンスのケイコさん、大阪のクリスタルボウル奏者なっち。
東京の半身麻痺でパラリンピックを目指すケンスケ、全盲の旅人コンちゃんなどなど、そうそうたる有志が出そろう。
3.勇者の石(手話ミハル)
ミハルはこの勇者たちに負けないくらい堂々としたステージをつとめあげた。
メキシコ・マヤ族のあいさつ「インラケチ」は「あなたはもうひとりのわたし」という意味である。会場のみんなでインラケチ握手をかわす。
司会も務めたユウキは「とちゅうでわからなくなっちゃいました~」と言っていたが、イケメン力でカバーした。5.ソウルメイト(手話ミサコ )
ミサコは一見おとなしそうだが、人間力のかたまりである。6.Hello my mom!(手話 小6のミオ)
ミオはみんなに手作りのカップケーキをあげたり、小6にして「他喜力」を知る大物だー。7.家族(手話 ミオ母サチ)
ミオの母であるサチは号泣しながら手話で会場を感動させた。
サチは18歳の時に父が自殺し、発見したのが自分だった。
20歳で母も脳出血で突然死する。
両親への思いがこみあげ、このすばらしいステージに昇華されたのだ。
「つぎは、マミの千年桜です。主催への思い語ってもらいましょう。あれ? マミ、どこいった?」
「サチさんの家族の手話を見てしまうと、泣くので隠れてました。(笑)リハで二回とも泣いてしまいましたので」
「どんな意図でこの画期的なライブを主催したの?」
「私がみんなに支えられてるので、お返ししたくて、ありがとうを言いたくて、主催しました。
みんないろんなところから来てくれて、こんなに来てくれるなんて胸がいっぱいです」
8.千年桜(ボーカル&手話 主催のマミ)
マミはすばらしいボーカルだ。
母や家族への感謝を歌と手話で伝える。
こうしてひとりひとりの人生にはあふれるような思いがつまっているのだ。9.Dress(ボーカル&手話 コンちゃん 手話 かずよん)
コンちゃんもリハではボロボロだったのに、本番は音程バッチリじゃん。かずよんの手話はあいかわらず優雅で美しい。10.びっこのお母ちゃん(みかんギター弾き語り)
11.愛のカタチ(ボーカル&手話 みかん)
みかんの「びっこのお母ちゃん」は完全に持ち歌ですな。
CDにサインをしながら会場を見てると、けっこう泣いてる人もいる。
「びっこのお母ちゃん」で泣かせて、「愛のカタチ」でなぐさめるという選曲がツボにはまったな。
12.Hug yourself(手話 クミコ)
クミコのお母さんはギリギリまで来れるかわからなかったが、かけつけてくれた。
ヨガ風の手話も堂にいってたぜ。
13.PUZZLE (字幕)
今日の「ウォー!」はすごい迫力だな。
もうこっからはアゲアゲでいこう。14.空の約束(手話 ユウキ アミ マミ)
おっユウキもノリノリじゃん。
174人で巨大なメディスンサークルができる。15.○えん(手話 ミハル ノリコ マミ)
もう突き上げる歓喜、歓喜!
たがいのちがいを敬い、あらゆるボーダーがとりはらわれ、宇宙の循環にのる。
16.ありがとう(手話 ユリコ クミコ マミ みんな)
今日のライブでオレたちは人類の未来を実現してしまった。
動かない者たちが「そんな理想の未来なんかくるはずない」とバカにしても、今日千林商店街のこのホールで実現してしまったんだから。
人間のすばらしさを信じろ、ボーダーのない未来を信じろ、そしてきみ自身を信じろ!未来を実現させたのはこいつらの力だ。
主催マミ。出演 はすたま。クリスタルボウル と手話指導 なっち 。司会 ユウキ。撮影 ますちん。受付 ようこ。チラシ ミサコ。スタッフ&手話 。ノリコ、ミサコ 、アミ、ミハル、ユウキ、ミオ、サチ、クミコ。同時通訳の青山さん。字幕担当ジグさん。音響 ハマダさん、ニシヤマさん。応援 コンちゃん、けんちゃん。ライブサポートみかん。「愛でつなぐ心の手」の題字を書いてくれた雅之。駅前に立ってくれた人 。岐阜に一緒に連れて行ってくれた圭さん。スタッフの陽子の母 かえこさん。
★アルバム購入方法がかわります。
アルバム販売ページ:http://akiramania.thebase.in/
アルバム、名言写真集Will の 海外発送も承ります。(一部地域を除く)
→ AKIRA ALBUMの注文方法がかわります。海外発送もはじめます。
☆≪≪ 手話 × 日本語・英語訳字幕 AKIRA歌 ≫≫動画リスト。
☆こちらのYouTubeでNHK「あさイチ」の「アジアに落ちる」紹介部分が見られます。
☆書籍版AKIRA名言&写真集「Will」(2500円)、電子書籍写真集(500円) 販売ページ。
☆AKIRAアルバム全曲解説 (曲名をクリックするとYouTubeに飛ぶようにしてあります)
★ たくさんの自殺志願者を救ってきた「COTTON100%」がNHK日本の100冊に選ばれました。
★動画ページ 【 1.Shino Tanaka 】 【 2.Toshi 】 【 3.Mr.ピーン 】