みーなさーんこーんばんは〜


厚岸の裏事情


厚岸って牡蠣とアサリだけ生産者直送が認められている

地域なんだけど、近年は災害から環境変化まで

色んな事が重なり、市場の牡蠣、アサリの価格も

数年前の1.5〜3倍の値段に跳ね上がっている。


色んな経費が上がって行く中で、

生産者って最初に決めた価格から脱出できないから、

こんな状況になっても外部へは市場価格より安く売ってるとこがある。


結果、ここ2年は真面目に厚岸市場に出荷してる

牡蠣生産者の方が売り上げも利益も出ている。


こうなると辛くなるのは直送してる生産者。


牡蠣はあるけど、取引先には無いと言って

値段が良い厚岸市場に出して来てる人も居るだろうね。


でもね、だからと言ってそう言う人が

市場に水揚げし始めても上値では行かないのよ。

水揚げ実績が乏しいし、珍しいねこの生産者。

って人のは、物を見たこともないからね。

しばらく様子見と言うか、物も人も信用無いよね。


やっぱり組合員として、生産者として

常に厚岸市場に出荷してる人間の方を優先的に買いたい。

ってのは、地場1次産業を頼る僕らの気持ちだよね。


これは外部の人間には分からないことだし、

ローカルルールと言うか厚岸特有の田舎構造なんだけど、ここを生産者と丁寧にやるからこそ良好な関係性が

生まれるんであって、お互いがここを蔑ろにすると

協力もして貰えないし、出来ないし。


割と新しいものへ改革して行く人間だけど

水産業の行く先を見てると、

ここは益々譲れなくなるだろうね。

牡蠣産業には珍しい、100軒からなる生産者の牡蠣を

一旦競りに掛けて買受人が競り落とすシステム。

生産者と買受人が協力体制を取らないと

成り立たなくなるしね。


輸出に関わる件で、北海道の浜を回ってた

中国人とお話ししたけど、

ここの部分って日本人特有なんだってさ。

世界には通用しないビジネスだな。これ。笑



あ、それと一部SNS界隈で、なんか僕を漁師と

思ってる方が居るらしく。笑

僕は組合員でも生産者でもないです。


しがない牡蠣屋でございます🦪