きて!


駐車場に止まった車の音で、夫が帰宅したのがわかった。

そしてすぐに夫からこんなメールが入った。


急いで夫の車に行くと、


ほらっ、家に着いたらちょうどだよ!




のらりくらり-DVC00533_ed.jpg


画像だと見にくいですか?



ジャスト10万キロ




今まで何台もの車に乗ってきたが、10万キロは初めてだ。

キレイに並んだ数字を見て夫と顔を見合わせた。


よく走ってるねぇ



この車は夫が通勤用に使っているワゴンRだ。

現在2年生のサクラが生まれた3ヶ月後に新車で購入した。


大阪に越してくる前はマークⅡに乗っていた。

夫婦とユキの3人だったので、充分な広さがあった。

そしてまさかの妊娠。


大阪に越してきて間もなく、東京ナンバーだったマークⅡは

カギ穴をこじ開けられる、線傷をつけられる、挙句の果てには

阪和道で空き缶を投げられフロントガラスにヒビが入った。


警察に届けても、「他県ナンバーは狙われやすいんだよねぇ」

で終わった。

越してきて数ヶ月のしないうちに、大阪が大嫌いになった出来事だ。


だから大阪人はイヤなんだよ


泣きながら言うワタシに


オレだって大阪人だ!


と、夫が怒鳴ったことがある。

それでもワタシは大阪に越してきたことを深く後悔した。



(これは当時の感情をそのままストレートに書いています。

決して大阪の方を批難しているわけではありません。

実際、大阪ではどれだけの優しい方々に助けられたかわかりません)



新車で購入して1年もたたないマークⅡをボロボロにされたこと。

ナミが生まれて、家族が4人になったこと。

これがきっかけでマークⅡを手放し、エスティマを購入したのが14年1月。


我が家にとっては初めてのワンボックスカーだった。


あーあ、

とうとうオレもこんなファミリーカーに乗るようになったか・・・


そう夫は嘆いていたが、大阪ー東京間の長距離を走る我が家には

とても快適なファミリーカーとなった。


夫は車通勤をしているため、1台しかなかった車は夫が使用するので

ワタシが使うことはできない。

基本的に車生活のワタシは、車のない生活など考えられなかったのだが、

当時ワタシたちが住んでいた、泉北ニュータウンの泉が丘というところは、

地球上に、これほどまで便利な場所があるのだろうかというほど

便利な場所であったため、徒歩のみでも充分生活が成り立っていた。


駅には高島屋を中心にショッピング街が並び、スーパーもコンビニも

ドラッグストアも自宅から数分の距離にあったし、遊歩道を通って駅から

自宅マンションまで5分ほどという好立地でもあった。

ナミを乗せたベビーカーをユキと交代で押しながら、その遊歩道を通って

駅まで買い物に出る生活に、さほど不自由も感じなかったのだが、

これまた予定外のサクラが誕生してから一転した。


1歳7ヶ月のナミと乳飲み子のサクラ、そしてユキ。

3人の子どもを連れてでは、病院に行くのも簡単ではない。

おまけにサクラが生後2ヶ月で風邪をひき、半月間も入院してしまった。

退院後は外へ連れ出すのにも神経過敏になってしまう。


車!

クルマ!

車買ってよぉーー!

もう限界っ


何度か夫に訴えて、ようやくやってきたのがワゴンRだ。

晴れて、エスティマはワタシ用、ワゴンRは夫の通勤用となった。

それがサクラが誕生して3ヶ月後の15年6月。



あれから7年4ヶ月で10万キロ突破だ。


軽自動車なのに7年で10万。

セカンドカーなのに7年で10万。


一体どれだけ乗ってんだよっ!という感じではあるが、

この車のおかげでワタシの行動範囲も広がって、

なんとかユキが中学を卒業するまでの間を、大阪で過ごすことができた。


(結果的には、東京に帰りたいと連日連夜泣き通して17年3月には

東京に戻ってきましたが・・・)




車の寿命は10万キロ、なんて言われてた時代もある。

これからメンテナンスにお金がかかるんだろうなぁと思うと、

距離がいってしまった車には不安があるが感慨深いものもある。


ウチはお金がないんだよっ!

もうユキの学費だけで精一杯。

なんとかもう少し頑張ってよねとエールを送りたい。



ってか・・・





のらりくらり-101026_153554.jpg




エスティマもまもなく10万キロ。




ヤバイんちゃうか、ウチの車事情 ( 一一)