身内が絡むと夫婦関係もうまくいかなくなるものですねぇ。

我が家、9月に義母が遊びに来て帰阪して以来、

ほとんどマトモに口をきいておりません。

惰性で夫婦関係続けいてる状態です。



あ!

昨日、ナミがお友達を連れてきましてね。

それがもうっ!ナミの好きな子のようなわけでして。

可愛いんだな、これが!

ユキと共にナメるように見ちゃったよ。

なかなかのイケメン。やるな、ナミ!!




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義父は気性が荒い。

義母が障害者になってからずいぶんと落ち着いたものの、

気に入らないことがあると暴力をふるう。

物を投げつける、汚い言葉で罵倒する。

特に明らかに義父に否がある場合。

義父に否があることばかりなのだが、その時が一番手に負えない。

弱い犬がキャンキャン吠えるのとよく似ている。

これが日常茶飯事だったらしい。


家族で食事をしていても、少しでも気に入らないことがあると

突然テーブルをひっくり返すようなことが、ごく当たり前に行われる。

母親が父親に怒鳴りつけられ、殴られるのを目の当たりにして

育ってきた子どもたち。

どの子どもたちもそんな父親になつくはずがない。

抱くのは嫌悪感のみだ。

それでも夫が子どもの頃には仕事が忙しく父親と接する時間が

ほとんどなかったため、上二人の兄たちと夫では父親に対する思いが

かなり違うように思う。


義父がそのようなことをするのは常に身内の中だけだ。

外では本当に話の分かる夫、父親を演じる。

こんな性格を歴代のお嫁さんたちも見てきている。


義父母はいわゆる嫁いびりなどをする人では決してないが、

嫁=身内なものだから容赦がない。

長兄の元嫁は本当によくできた女性で、常に義母を支えながらも

義父とうまく付き合っていた。


次兄の元嫁は盆正月以外は義実家に顔を出すことがなかった。

ワタシたちは長兄たちよりも遅くに結婚したし、住まいも藤沢にあったので

大阪へは年に数回遊びに行く程度。

盆正月にしか来ない次兄を、冷たい人だなぁと感じていた。

勝手なもんだよね。

本当のところはわからないけど、もしかしたら次兄の奥さんには

義実家と繋がっていたくないなにかがあったのかもしれないのに。

あの義父だもん、それもアリだと今なら思う。


嫁は身内なものだから、嫁の前でも普通に義母を怒鳴りつける。

義母が言うには、元嫁たちもかなりやられたらしい。

幸いなことに、ワタシ自身は義父に怒鳴られたりしたことは一度もない。

ワタシたちは大阪にいなかったしね。

その距離が義父との距離をあけていたように思う。


その点では義父に対する思いは、元嫁たちとワタシでは大きく違う。

ただ、ワタシに直接なにかを言うことはないが、ワタシの前で義母を

怒鳴りつけるなんてことは頻繁にあった。



お父さん、今日はどこか行く?



義母がこう聞いただけで



うっさいんじゃ!!




と怒鳴り散らしたことがある。



ハタで見ていたワタシは目がテンあせる



エッ?

そこ、怒鳴るとこ??



こんなこともあったな。



電球が切れたので義母が取り替えようとしたとき




んなもん今やらんでもええんじゃっ!!

ボケ!





ってさ、アンタってバカ?


こんなことがごく当たり前な風景なんだ、義実家は。




ワタシが一番不思議に思うのは、それを見ている子どもたちが

(次兄にしてもウチのダンナにしてもね)

誰も何も言わないことだ。


なぜ黙って見てる?

明らかに理不尽なこと言ってるんだよ。

それで母親が怒鳴られたり罵倒されてるのをなぜ見てるわけ?


理由は



言っても無駄だからほっとけ


言えば余計にややこしくなる







はーーーーっ?!





ワタシの父マサオも自慢できるような父親ではないが、

義父のように手を出したり声を荒げたりするような親ではなかった。

でもね、仮にもし母に対してマサオが義父のようなことをしたら

ワタシはきっと黙ってはいられないと思うんだよね。

娘ってそんなもんじゃありません?





これは義母から聞かされた話。

義母が泣きながらワタシに話したよ。


義母が脳梗塞で倒れ、長い入院生活の間に試験外泊があった。

左麻痺の残った義母は言語こそ奪われなかったものの、

支えなしでは自立歩行も危うい。

当然今までできたこともできないことが多い。

入浴もその一つだ。


健常な者は脱衣所で服の脱着をする。

その当たり前のことが義母はできない。

そのため、お風呂から出た後はほぼ素っ裸の状態で自室へ行き、

広げたタオルの上に座って体を拭く。

立位で着替えなんかできないんだよ。

もちろん体をタオルで巻くなんてこともできない。

右手しか使えないんだから、タオルを持ってしまうと歩行に支障をきたす。

それでも義母は肩からバスタオルをかけて、それなりに配慮して出てくる。


これを誰が咎めるというの?


試験外泊での入浴の後、この義母の姿を指さして義父は言ったんだよ。

それもね、義母の母親(この前亡くなったおばあちゃん)に。




たいがい気分悪いおまっせ!


クネクネしたクラゲみたいで!




好き好んで障害者になったわけではない。

実の娘を指してこんなことを言われたおばあちゃんは

どれだけ辛かっただろうと思うと心が痛む。



義母は義父の言い放ったこの言葉を今でも忘れられないと言う。