私が目を覚まし、気配を感じると何となく集まってくる毛むくじゃら達
静かにその時を待つ・・・
私が、ゴソっと動くと
ワーイワーイ!!身軽なさらちゃんはベッドに飛び乗りスリスリゴロゴロ
ハクはお尻をプリプリ振るわせて満面の笑顔で私を仰ぎ見る
みぃたもベッドに飛び乗り・・・ただちょっとワンズの熱狂ぶりに困惑顔
私が起きるだけでまるで白雪姫が起きた時の小人たちの狂喜乱舞
そのままリビングまでワーイワーイ
さらとハクから好き好きのご挨拶(さらに押されてハクなかなか近寄れない)
あー、私をこんなにも大好きなんだな~って
あくびもずーとこうして私が目覚めるとワクワクしてくれていたのかと思うと
あくびのワクワクの対象になれて本当に良かったな~
あくびはその瞬間 とても嬉しかったのだから
熱烈相思相愛だったね^^
柄にもなくあの日から毎朝早起き
(旅先以外でと言うのが怪しいのだけど、早起きは苦手頭痛がしていたのに)
目が覚めてから考えるのか
うなされて起きるのか
最期の2日の情景が浮かんで毎朝目だけを開けて分析してみる。
昨日は最期の時
私が最後に駆け付けた時は既に気管挿管されていて
一るの望みで対処して頂いている状態
穏やかに伏の状態で意識は失く
でも自発呼吸・心臓も・血中酸素濃度も大丈夫です
酸素室に戻れるよう酸素濃度を下げていきますと。
人生で一番短い5時間
先生に状況を訪ねたり、身体をさすって頭を撫でて、
大きな声で呼んで覚醒を試みたり
薬が効く様に呪文を唱えてみたり、
痛いの痛いの飛んでけ~なんて言ってみたり
思い出すのは
一生分語り掛けて一生分頭を撫でていた事
いつもはごはん?お散歩?いいこね?ダメでしょ?単語か短い一文
こんなに語り掛けたのは初めて
あくび~楽しかったね~
なかなか良い犬生だったでしょ
一杯旅行したね~北海道にも行ったし、
入笠山も昇ったね
おんぶされて楽ちんだった?
何処が好きだった?
え?多摩川?そうだね~多摩川が一番だね、よく歩いたね~
あくびに頬寄せてずーと語り掛けていた
実際は10分位のことだったかもしれないけど
何時間も語り掛けて頭を撫でていた気がする
脳に影響が出ていて脳圧を下げる薬にも反応無
無理を言ってギリギリの間隔で最後にもう一度だけ薬を投与してもらって
30分が瞬きするかの様に過ぎ
どうですか?
反応が無いですね
気管挿管を外したら自発呼吸は難しいかもしれません。
あくびは目をぱちくりと瞬きをするの
これはただの反射らしいのだけど
私が語り掛けている間
私にはあくびに声が届いていた気がしていた
私と一緒に多摩川の緑や空の色や箱根の芝生を感じていた様に思うの
あくびのお腹に顔うずめてじーーーーと
泣くでもなく話すでもなくただただじーーーーと
10分20分?
顔を上げて
あくびの顔を見た時にその時が来た事がはっきりわかりました。
(お別れの時って分かるんだ・・・なんて冷静に思う)
先生にお願いしますと・・・
何か分からず延命させてしまったと苦しい思いをさせたとあの時は感じたけど
私の気持ちが静まるまであくびを闘わせてしまったね・・・
いやいやかーちゃんの心が静まるまであたいが闘ったんだよ!
もー気付くの遅ーい・・・頑張っちゃったよ!!
せっかく静めたのにくよくよしないで・・・
そう感じたのは昨日の朝
現実に起こった事、私の選択や誤解は後悔として、そして思いや魂
私も魂はあると信じている
もうしばらくは 泥穴に潜り込みたいほどの後悔と
たらればたられば苦しみながら、
あくびの魂に救われる毎日を過ごしたい・・・
えーーー、それじゃ三途の川わたれないじゃ~・・・
しょうがない、引き返すよ
あっ・・・わたり切ってました