30代初めのまだ若い彼がなぜ、フォトグラファーを始めたのか。
その理由を彼が話してくれました。
２年前、ヘルペス脳炎を発症し、生死の境を彷徨った結果、奇跡的に改善し、その代償なのか。。。失読症になったそう。
こんな症状では、新しく仕事を覚えるということはできず、悩みに悩んで見つけた仕事が、フォトグラファーだったそうです。
難病を持つ私だからこそ、彼がどれだけ悩んで辛かったかと思い。新たに見つけた天職で成功してくれたらと心の底から感じたわたし。
彼の実家では野菜やお米を作っていると教えてくれたので、家までお米を届けてもらうようになり、サロンの写真を撮ってもらったり、交流を深めていたある日。
彼からLINEが届きました。
ヘルペス脳炎が再発したらしく、しばらく入院することになりました。
って。。。
なぜか深く落ち込んでしまいました。
なんでやろ。。。
頑張ろうと前を向いて歩き出した彼を、また闇に突き落とすような試練。
人ごとではないくらい落ち込みました。
連絡をもらった翌日、お見舞いに行くと以外と元気そうな彼、
とりあえずよかった。。。
また、退院したら、私のテルミー受けてもらおうと決意。
それから２週間ほどして。
今は生存しているとしか伝えられないです
って云うLINE。。。
え？え？なんで？
そんなに悪いん？
また落ち込む。
順調に治療も進んでるって言ってたのに。
どうなってしまうの？ダメなん？
何も返事できずに、どうなったんやろかって心配してた先週末に彼からLINEが。
そして
月曜に退院することになりました
と書いてあって。
ほっとするやら嬉しいやら。
そして、絶対私の温熱療法で体調を整えてあげたいという強い使命感に燃え。
彼にも伝えると、是非受けたいと返事があって。
今日、ついでにお米ももらうねーと連絡取り合っていたんだけど。
やっぱりもうちょっと体調が落ち着いてからにしていいですかと。。。
あ。。うん。じゃあお米だけもらいに行くね。と返信。
なんで急に。あんなに是非お願いしますって乗り気やったのに。家族に反対されたんかな。。。
とか、思いました。
よし！！じゃあご家族の方と話をして私の活動がどんなものか理解してもらおう！！
そう思って家まで行きました。
家がわからず電話すると近くまで出てきてくれました。
その後ろを
彼。。。らしき人が付いてきている。
別人のような彼。
顔も。
立ち姿も。
特に目に覇気がなく。
脳炎の後遺症なのか、かなりビックリしました。
お父様がお米を持って来てくださり
いろいろすみません。と申し訳なさそう。
抗生物質での治療は終わり、現在は精神安定剤を飲んでいるとのこと。
そうか。それで覇気のないあの姿やったんや。。。
かつて、私の叔父が精神科に入院(いろいろあって入れられた)時と。
友達が精神安定剤を大量に服用していた時と。
同じ顔。
同じような言動。
彼の言動も、やっぱりちょっと理解できない言葉を発する。
今までを知っているだけにそのギャップが頭から離れない。
今回の脳炎は
自己免疫性脳炎の可能性があるとのことで、現在も検査中なんだそうですが。。。
なんで精神安定剤を飲んでるんやろう。
本当に必要な薬なんやろうか。
温熱療法の療術師として活動をする中で、必要な人に伝えたい。という気持ちがとても強いわたし。
だからこそ、何もしてあげられない現状に落ち込んでしまう。
タイミングがくればきっと。。。
今は、できなくてもいつかきっと何かしてあげられる。
また、写真を撮って欲しい。
彼と出会った意味。
わかる日が来ると信じたいです。