酸素室に入って5日目。
けんたは、ゆっくりゆっくり生きています。
正直、もう何かしてあげられることは、ほとんどありません。
固定物は口にしないので、お水と少しの流動食(カロリーエースや犬ミルク)をシリンジで飲ませています。
ドライアイなので、ご支援でいただいたヒアルロン入りの眼薬を時々注して。
元気な時には目薬大嫌いでした。
それが今は、おとなしく眼薬も使わせてくれます。

けんたお世話 

オシッコしたい、するよ~とか、多分、寝がえりしたいとか、喉乾いた~って時は、小さな声でワンワン・・・鳴きます。
その声は隣室のパソコン部屋にもかすかに聞こえてきて、すぐに様子を見にいっています。
ずっと傍についていてあげることは出来ませんが、私の耳には、けんたの声が届きます。

酸素室のおかげで、呼吸は安定していて、舌の色もとても良い。
食べないから栄養不足で貧血ではありますが、そんなに苦しそうではないのが救いです。
けんたは、喉から嘔吐物を押し出す力がないので、強制給餌はできません。
引き取ってから今まで6度、嘔吐物で窒息しかけました。
おそらく長く放置されていた頸の腫瘍がかなり奥深くの筋肉まで入り込んでいて神経を巻き込んでいたので、食べ物を飲み込むことは出来ても、胃からの嘔吐物を押し出す力が無くなったのかと思います。

吐かないようにフードに気をつけて、万が一吐いても助けられるように、食後の1時間くらいは目を離さないようにしていました。
かなり時間がたってから戻すということはなかったので、食べたものの種類とか、体調とか、再発した頸の腫瘍とか、いろんなことが要因にあったかも知れません。
お水も一度にたくさんあげるとむせるので、少しずつに何回かにわけて飲ませています。


けんたのお顔 

2日前は自力で立ちましたが、今はその力も無くなってきました。
今まで何頭もの子を見送ってきましたが、一番辛いのは、食べなくなってからの1週間か10日、ただ静かに、旅立つ日を待っていることです。
いつも安楽死・・・という言葉が頭をよぎり、最期まで看ていることが辛いこともあります。
あと少しの時間かも知れないけれど、それまでゆっくりゆっくりいこうね、けんた。

けんたに美味しいものを食べさせてあげてと、紅・ニーナちゃんの里親様からご支援をいただきました。
ありがとうございます。
けんたには、もうウマウマを食べさせてあげられないのですが、少しでも楽になるようにと使っている酸素室の費用に充てさせていただきますね。


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相変わらず元気なこのお二人。
パソコン部屋にいてもらってます。
カエラとビリー 
毎日40分以上は散歩するように心がけていますが、全然足りないくらい元気ですよ~カエラ&ビリー

ビリーとは最近、持ってこい遊びをしています。
オモチャは破壊すると危ないので、ハンドタオルを丸めて、それを投げて持ってきて渡してくれそうでくれない、でも最後は渡してもらって、また投げて。
生活が落ち着いてきたのか、最初の頃のように、なぜか唸るってことはほとんど無くなりました。
リードは付けっぱなしにしていますが、散歩に行きたいときは、このリードを口にくわえて傍に来ます。頭いいね~。

カエラはビリーにオヤツを横取りされても怒りません。
見かけによらず、例えばガムみたいなオヤツは、上品に大事に食べるんです。
だから、早食いしたビリーにささっと持っていかれます。
もう少し教育的指導で、ガッツリ教えてあげて欲しいな。
でも、カエラが優しいから、それを見習ってくれるといいんですが、ビリー。
優しいカエラさん、良いご縁が見つかりますように。