どうなる!?私たちの年金「厚生年金基金廃止」について | マネーセミナーなら 30代に大人気!のアルファFPセミナー

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最近、厚生年金基金廃止のニュースが出てきて、多くの方から「私たちの年金はどうなるの!?」という質問がありましたので、答えさせていただきます。


もし廃止されれば、年金を受け取っている世代と、納めている世代にどういう影響を与えるのでしょうか。


事の発端は、今年春、厚生年金基金を運用していたAIJの資金が一部消失していることから始まりました。


3階建てといわれる年金制度、1階には国民年金、2階に厚生年金、3階に任意加入の企業年金とあります。

問題となった厚生年金基金は3階部分にあたる企業年金の一つです。


厚生労働省は、この3階部分の一つである厚生年金基金の廃止をする方向で議論を進めています。


ただ、その中で、今回一番問題となっているのが、2階部分に含まれる厚生年金の”代行部分”です。

厚生年金基金は、厚生年金保険料の一部を国に代わって徴収して運用しています。そして、運用した資金などから代行部分の年金も含めて給付するということになっているのですが、株価や金利の低迷などからこの資金が不足する事態が続出してしまっています。


厚生労働省の調査によるとこの不足している資金は総額で1兆1000億円にのぼるとみられています。


このまま赤字が拡大すると厚生年金全体への影響が大きくなってしまうことから、厚生労働省は3階部分にあたる厚生年金基金を廃止する方針を固めたのです。


それで、どのような影響が国民にふりかかってくるかというと、厚生年金基金に加入していた会社で働いていた人の年金が減少し、実質国民年金部分と厚生年金部分のみの受給となってしまいますので、年金額は下がる可能性が出てきます。


今後の議論としては、現在の年金受給者の受給額を本当に減らすか、今もらっている人の分はそのままもしくは減額負担を少なくして、将来の受給する人の分から厚生年金(2階部分)を減らすかを考えていかなければなりません。


議論の進み方次第ですが、将来にこの負担がまわることが決定すれば、三階建ての2階部分が減ってしまう可能性があります。年金定期便に書いてある数字がもらえなくなる要因がまたひとつ増えてしまいます。