ちなみに、写真のギヤチェンジをする機構(ディレイラーと呼びます)はSRAMという会社の物。印刷が消えていて分かりませんが、ネットで調べたところX-3というタイプに見えます。
かなり古いせいか、ネットでよく紹介されているSHIMANOのリアディレーラーには当たり前にある『ケーブルアジャストボルト』がありません(下の写真を参照)。ギヤを変える手で動かす部品(シフター)を交換する時に混乱したので、後で細かく書いておきます。
初めに、泥除け(フェンダー)と支柱(ステー)、チェーンを交換しました。
チェーンの交換にはチェーンカッターという専用工具が必要になります。安いセット物を購入して対応しました。
やっぱりギヤのセット(スプロケット)のサビと摩耗が酷いのでコチラも交換することにします。いちばん手前のギヤがネジになっていて、これを回して外します。
メーカーはDNPで、台湾の会社みたいです。
また別の専用工具を使ってスプロケットを外しました。
スプロケットには『ボスフリー』と『カセット』というタイプがあるらしいのですが、今回は『カセットスプロケット』です。
せっかくなので、SHIMANOに変更します。
ついでにタイヤの軸をフレームに留める『クイックリリースレバー』もボロボロだったので交換します。
交換してピカピカに!
チェーンとギヤがピカピカになるだけでかなり印象が良くなります。
次に、ギヤのグリップタイプのシフター(変速する時、ガチャガチャ回すヤツ)もボロボロだったので、交換する事にしました。
ただし、それに対応するリヤディレイラーの構造が、前回調整したSHIMANOと違います。具体的には『ケーブルアジャストボルト』がありません。
実はコレの意味に最初気が付かず、大失敗してしまいました…。
ネットをサッと見る限り、「SRAMもSHIMANOもギヤの調整方法は変わらない」と書かれていたのですが、明らかにリヤディレイラーの構造が違うので、念のためシフターもSRAMの物を購入しました。
しかし、1速に入るように調整すると、7速ギヤなのに5速までしか入らない。逆に7速ギヤに入る様に調整すると、3速までしか入らないという状態に…。
結論から言うと、SRAMのグリップシフトにはSHIMANO用(MAX comp)と、SRAM用(3.0 comp)がありました。
写真右がSHIMANO用で、左側がSRAM用です。違いが分かりますかね。SRAM用の方がギヤの間隔が広くなってます。つまり、SRAMのシフターとSHIMANOのそれでは、ギヤチェンジ時に手元でケーブルを引っ張る量が全然ちがいます。
SHIMANOは手元でケーブルを引っ張っる量を小さくして、リアディレーラーで増幅してギヤチェンジをしている様です。この増幅量を決めるのが『ケーブルアジャストボルト』です。
一方、SRAM用にはこの様な増幅機構はなく、当然、『ケーブルアジャストボルト』もありません。手元で引っ張る量とリヤディレーラーの変速機構を引っ張る量は全く同じ1:1になってます。
コレに気づかず、初めSHIMANO用のシフター(max comp)を買ってしまったんですね(2,500円位)。色々調べて、後からSRAM用『3.0 comp』を買い足しました。こちらはめちゃくちゃ高額で5,000円超。勿体無い事をしました。
ちなみに、最近のSRAMは、SHIMANOに仕様を合わせてある様です。
前回の記事です。
ありがとうございました。