昔、雪国に住んでいた頃、降ってくる雪を手袋に受け止めて、雪の結晶を見るのが好きでした。

雪のひとかけら、結晶ひとつひとつ、それぞれがこの世で唯一のもの。

今、手袋の上に落ちてきたこの雪の結晶の形は、この瞬間しかこの世に存在しない。
同じ形は今までの世界にも、そしてこの先の世界にも存在しない。
今この瞬間だけここにある。


次々に目の前で消えてなくなる結晶のはかなさ。不思議さ。特別感。
飽きることなく眺めていたのを思い出します。



お気に入り写真絵本

「きらきら」

文/谷川俊太郎   写真/吉田六郎   
アリス館

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自然が作り出す、完全な左右対称の美。
光を受けてきらめく複雑な形。
神秘の極み。


大雪山の麓で撮られた美しい結晶の写真たちはもちろん、
谷川俊太郎さんのことばひとつひとつが心に響きます。



きれいだね
てんからおちてきた
ほしみたいだね



眺めていると心がすーっと落ちついて
洗われていく感じ。


光るもの、バランスのとれているものって、人を落ち着かせる力がありますね。ローズウィンドウも同じ…

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デザイン:中山真季先生
制作:ぽみえ🍎



雪の結晶ひとつひとつが、わたしはわたし、ただひとつのものって静かに主張ながら降りてきて、刹那を生きて消えていってる…。


人間も同じ?
そんなふうに考えるとおもしろいな。



ここ数日、日本は雪に翻弄されています…。
雪って、きれい、はかない、美しい
…だけではないけれどね。



明日も寒いかな…。





ぽみえ