11月15日(日曜日)
今朝はかなりの曇り空で、少し雨の懸念もされたのか、ピットにはうず高くレインタイヤがあった。
雨か…、コースがわからないから、雨に降られたら、地元の方が強いな…。それに、マジなレインタイヤ、履いた経験ないし。
そんな中でも、川崎祥吾選手は、
もう雨でもなんでも乗るぜ~!うぉー乗せろーっ!(笑)
の、ノリ!
頼もしい代表ライダーは日本だけでは無い。
スリランカ代表のアーロン、ジェイデン兄弟もイケイケの入れ込み馬状態で、ワクワクが止まらない。
おのずと私にも伝染して、藤原コーチのウォーミングアップにみんなで「I want to win!」とモチベーションをあげながらのランニングにも勢いがあった。
朝8時半プラクティスが始まる。
昨日もだが、メデイアの数が半端ない!あと、キャンギャルもあちこちにいて、華やか!
日本のそれとは違って、盛り上がりが目に見える。
ビーチの横のサーキットで今日も明るい日差し。
熱いレースになりそうだ。
時間が来て、初マシンにまたがりいよいよ35分間の練習。
心配していた足つきは問題なく、コースにはMaggie選手の先導で2周まわり、一旦ピットインしてからすぐコースインというやり方を提案してもらう。
藤原コーチとMaggie選手のアドバイスを机上で受けたが、いざコースに入ってみると、ここはどこ?状態に陥る。
何回も同じコーナーで左右間違いをしたり、単発のトルクに、船を漕ぐような挙動になってしまったりと、どうしようかと無理やり乗ってみた。
一旦戻る。
マネージャーに「どうした?」聞かれた。
「手が痺れてきた、辛い…すごく力が入ってしまうよ」
しかし、時間は限られている。
再度コースに戻り、考えて走る。
さっき間違えたり、奥行きが分かりにくかった所を意識して走った。なんとかなりそう。
チエッカーがでて、とりあえず練習が終わった。
マネージャーに「どう?」と聞くと「ええんちゃう?予定通りのタイムや」
マネージャーは、トップと私が何秒差で練習と予選と決勝を走るか、シュミレーションしてきているそうで、彼の計算通りで、練習は無事終わったそうだ。
藤原コーチにアドバイスをもらう。
「最終コーナーの立ち上がりに無駄にいつまでもマシンを寝かして、ラインを急に変える挙動を与えているよ。もっと成り行きでしっかりアウトまで使ってね。」
「次予選は、1個目のヘアピンは2速で行ってみて?いけるかな?」
「メインストレートで身体を一旦センターにしよか!1コーナーに向けて、お尻ズラして準備してるのはわかるけど、かなりロスだから、意識してやってみて。」
「あ、でも一旦ピット入って、仕切り直してから、入ったのは良いよ!乗るのを楽しんでねp(^_^)q」
常に私に合わせたアドバイスをしてくださる。
「怒ることは絶対したくない、だって俺だったら嫌だから」
と、藤原コーチ。
ブリーフィングの後も
「僕は今回、日本のコーチで来てるけど、克っちゃんはみんなのコーチだからね!アドバイスもどんどんするから!だからどんどん聞いてきて!(^O^)」と、心強い事を選手みんなに言っていた。選手みんなの表情がパァッと輝く。
いろんな例えを使って、コース図や身振り手振りで一生懸命と寄り添うようなアドバイスに、各国の代表ライダーは夢中に聞いていた。
あみーごの、のぼりもお気に入り!
さぁ、予選が始まる。
~その5につづく~