【予選】
いよいよ予選の時間が来た。
マネージャーの判断で、予選では中原美海選手や、藤原毱花選手、保坂綾乃選手が前に並べて来るはずだからと、早めに準備。
思惑通り前に中原、藤原両選手が並べていたので、すぐに後ろにマシンをつけて、コースオープンまで待つ。
前には熱いJC(女子中学生)、JK(女子高生)。
落ち着かない感じで、アクセルを煽るJC藤原選手。JK中原選手も冷静ではあったものの、やはり身体をしきりに動かしている。
そんな入れ込み気味な二人を前にして、つられないように何度も何度も深呼吸をして自分のペースに戻そうとしたが、コースに入って中原選手を追う私は、彼女のキャラクターや独自の走り方を失念してしまい、S字でインに飛び込み、アウトから中原選手が鋭角に私のボディにヒット!
そのまま転倒してしまった。
お互い身体にはひどいダメージは無いものの、大事な予選をパァにしてしまった。
若いライダーを巻き込んで本当に申し訳ない。💦
しょげつつもマシンは移動させなきゃならない。
若いオフィシャルがすぐに駆けつけてくれた。マシンを起こして、私も無傷なので、後ろから押すもびくともしないし、押せども押せどもグラベルにズブズブとマシンを潜らせている。
グラベルでは150とはいえ、重たいもんなんやなあ!
こんなことではタイヤバリアまで全然行けそうに無いが、予選の邪魔はできん。中原選手のマシンはキャタピラー車がソリで引くことになった様子。
私のCBRは押さねばーーーーー!
「おい◯◯!クラッチ切れよ!」
後からきた大柄なオフィシャルさんから一声!
CBR150進みました( ̄▽ ̄;)
三人がかりで、私はマフラーのステー持ってグイグイと!
この模様が無駄にピットモニターに流れてたと、後々聞きました。
「すげー元気にマシンをオフィシャルと押してて、みんなで怪我なくてよかったね」と笑われてたらしい。ひー💦
戻ると五百部講師や美海パパに「1周目からなにしてるの!」とこっぴどく絞られ、二人で嘆願書も書きに行き、受理されたので、しおしおのぱぁの気持ちでピットに戻ると、雪ママこと山口雪枝選手が白い三角巾で腕を釣ってる⁉️
「えーっ⁉️走ってたよね!転けてないよねえ⁉️(コース内と回収車の上から他のライダーの走ってるとこは最後まで見ていたのだ)」
昨日からなんだか辛いと痛がってた肩が、やはりだめで、予選走行中に悪化、ドクターストップとなったんだよーと。
これで、エントリーから4名ものレディースライダーが棄権となる。
マシンの方は中々ひどく、折れて飛んだスクリーンはコントロールタワーに取りにいった。
愚痴の一つも言われるかと思ったけど、谷野氏、はれぱぱ、ナリキヨさん三人のクルーがにこやかに
「あ、大丈夫大丈夫!治る治る!^ - ^」とのお声を頂き、涙チョチョギレながら、仮眠をとりました。
のちにヘルメット大破を見てもっと涙チョチョギレましたが。
一度メディカルにも行っておいてとオフィシャルに言われたので、落ち着いた頃に問診。
「目が霞む」の項目でいいえと答えたのに、老眼ひどくて問診票がグチャグチャだった。
転倒のせいでは無いのは、無言の雰囲気でわかった。