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合宿を終えたメンバーもいますが(合宿所提供者)

私の合宿はまだ続いています。(in カフェ)

 

ミユさんが東京喰種の記事を書いてたので、それを受けて私も書いてみようと思います。

 

是非、ミユさんの記事を読んでから以下読み進めてみてください。

 

ちなみにミユさんの記事も私の記事も、ネタバレしている箇所がありますので、これから読んでみたいなという方は、お気を付けください。

 

東京喰種は大人向けバトル漫画なので、人間の首が吹っ飛んでいったりとかそういった描写も多々あるのですが、

 

私が今まで読んだ少年漫画の中では最も女性向けだと感じました。

 

主人公カネキくんの、今にも消えてしまいそうな儚さが、なんとも美しいのです。

 

ジャニオタってちょっと儚げな美少年好きじゃないですか。17歳の頃のニノとかそんな雰囲気。青の炎のニノとか、すごい悲しくて美しいじゃないですか。

 

そういうのに魅力を感じやすいのってやはり女性だと思うので、東京喰種はとても女性向けバトル漫画だと思いますよ。

 

少年バトル漫画の主人公って、ワンピースとかドラゴンボールとかNARUTOとか、主人公ってだいたいが「元気で明るい前向きなバカ」だと思うんですけど(全部ジャンプ)

 

カネキくんはそんな主人公達とは真逆なところにいる子。

常に悲しさを引き連れて歩いている。

 

そして東京喰種の最大の魅力は

 

壮大な人間ドラマ

 

だということです。

 

簡単に言ってしまえば

喰種VS人間の殺し合いの話なんですけど、喰種と人間、どちらが悪なのか?憎むべきは喰種なのか?人間なのか?

 

読めば読むほど分からなくなります。

 

喰種は人間を食べます。人間を殺すのです。

食物連鎖の頂点にいた人間にとって、自分たちを喰らう存在というのは、恐怖。消してしまいたい。だから殺される前に殺す。

 

喰種も、黙ってれば人間に殺されてしまう。大切な人を人間に殺される前に、人間を殺さなければいけない。

 

そう、人間も喰種も「大切な人を守りたい」

ただ、それだけなんですね。

 

守るためには、殺さなくてはならない。

 

 

亜門というキャラクターがいるんですけど、彼が言うことが最もだと思うんですね。

 

「この世界は間違っている」

 

(映画では窪田くんがこのセリフを叫んでいたような気がするんですけど、原作では亜門が言ってます)

 

亜門は、自分を育ててくれた上司を、喰種に殺されます。

その喰種のことが、憎くてしょうがない。

 

一方で、その喰種も、亜門の上司に、大切な人を殺されているんです。

 

復讐の連鎖ですよね。

 

そして時を経て、亜門は上司を殺した喰種に対面します。以前の亜門なら、すぐにその喰種を殺そうとしたでしょう。

 

でも、亜門も時を経て、環境が変わり、運命までも変わってしまった。悲劇的な運命を背負うことになった。

 

だから亜門はその喰種にこう言うのです。

 

「俺はお前を憎んでいない。

 

憎むべきは、俺たちを”そうさせた”この世界だーー」

 

東京喰種のメッセージでもあるのでしょう。

「この世界は、歪んでいる」

 

亜門も、その喰種だって、大切な人を守るために、殺すという選択しか与えられなかった。

 

守り方が、「殺す」しかないなんて

この世界は間違っているーー

 

その間違った、歪んだ世界で必死に生きていく人間と喰種の様子が、実に生々しく描かれているんですよね。

 

主人公だけでなく、登場人物みんなが残酷な運命を背負いながら闘っています。

 

生きるために、守るために闘うことしかできない人間と喰種の悲しさ。人間と喰種の残酷な運命が、残酷に交差していきます。

 

作者の石田スイさん、本当に残酷な演出のスペシャリストです。常人では思いつかないような残酷な舞台を、これでもかってほど用意します。

 

物語はまだ途中ですけど、これから用意される残酷な舞台が、なんとなく予想できてしまうという・・

 

幸せの描き方も、これまた悲しみを予期させるような、脆さを感じさせる描き方なんですよね・・

 

今出ているところでは、束の間の幸福がカネキくんに訪れているんですよ。

 

ずっと「大切な人を守るために、僕は消えてもいい」という考えだったカネキくんが、やっと「大切な人と共に、生きたい」という考えに変わったんです。

 

ずっと闘って死んでもいいと思っていたカネキくんが、やっと「生きたい。」そう思うようになった。

 

でもこの明るい兆しが、新たな悲劇の始まりとしか思えない。石田スイさんのことだから、ずどーーんと悲劇に引き落とすんでしょーー!??・°・(ノД`)・°・

 

そんな悲壮感まみれの少年バトル漫画ですけど、何故だろう、暗い気持ちにならないのは。笑

 

これは人によるところも大きいと思いますが、私にとっては「やみつきの悲壮感」なんですよね。

 

ここまで徹底して悲しいと、もはやクセになる。というか。

 

「痛みすら快感」と少し似ているのかな。

残酷なほど悲しいと、もっと悲しませてくれ!!と悲しみを求めるようになるんですよね。

 

今のところハッピーエンドは全く想像できないけど、ハッピーエンドだったら逆にずっこけるかもしれません。

 

「うわーーん(T_T)悲しいよーーなんでこんなに悲しいんだよーー(T_T)」と思う反面、

 

「悲劇キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」みたいに思ってたりもする、この感情はなんでしょう。

 

物語の悲壮感に慣れないうちは辛いんだけど、慣れてくるとさらなる悲劇を予想できるようになってきて、そして期待通りに悲しいから気持ち良いのかもしれません。

 

これってちょっとサイコパスな考え方なのかな?って思ったりもしますが、東京喰種にハマる人ってだいたいこういうサイコパスな一面を持っているんじゃないかなと思うんですけど、どうでしょう、ミユさん。

 

と、いうよりも、人間誰しもサイコパスな一面を眠らせて日常を生きているのではないか?とすら思えてきます。

 

そんな、サイコパスな感情を解放される気持ち良さ、みたいのが、東京喰種を読んでいるとあるのかもしれませんね。

 

だいぶ怖いこと言ってるのは自覚していますけど、松ガン怖い人じゃないので安心してくださいね。

 

(´∀`)←こういう顔の系統です。(顔は聞いてない)

 

 

最後に。

 

ミユさんも鈴屋ジューゾーくんが好きだと言ってましたが、私もジューゾーくんが推しメンです。

 

登場した時こそ不気味で嫌な感じのキャラクターでしたが、(それこそヤバい感じのサイコパス人間)

 

そんなジューゾーくんが素敵な上司との出会いにより、温かな人間らしい感情が芽生え、ちゃんと他人を想える人間に成長するっていうのが堪らないんですよね。

 

でも戦闘シーンではサイコな彼が覚醒して、目の色が変わってザクザク喰種を殺していくのがまたかっこいいんですよ・・

 

映画では出てくるところまで至ってませんが、もしジューゾーくんが実写化されるなら山田だな。痩せなきゃだけど。

 

カネキとの関係性も、注目ですね。

これもまた残酷な運命が絡み合う予感・・

 

結構なネタバレしてしまいましたけど、悲壮感溢れる壮大な人間ドラマ「東京喰種」

 

皆様も是非!!