詰め込んでの、楽しい家族旅行
まず目指すは富士山
初めての富士登山
…と言っても、バスで五合目まで
窓の外に写る景色を眺めながら、
自然の豊かさに心が洗われていく
駐車場に着いた途端、眼下に広がる
雲海に息を飲む
雲の切れ間からは、街がミニチュアの
ように見えている
こんなに高い所まで登ってきたんだな
ガスで霞んでいた富士山頂が、
いつの間にかくっきりと顔を
出してくれた
こんな間近で見る富士山に、
感動で心が躍る
揺るぎないその存在感とエネルギーは、
まさに神の鎮座する山であることを
証明するかのよう
下山後、ちょうどお昼タイム
山梨に来たのだから、例の名物は
押さえないと
河口湖近くの「ほうとう不動」にて、
ほうとう鍋を堪能
なんともたくましい歯ごたえのある麺が、
沢山の野菜と一緒に、優しい味の
スープと共に煮込まれている
郷土料理の温かさを感じる味
河口湖で、初めて「スワンボート」に乗る
しかし乗って3分後には乗ったことを
後悔する
遠目からは穏やかに浮かぶ、平和な乗り物
でもいざ乗ってみると、近くを高速で
通りすぎるモーターボートの波を受けて、
ぐらんぐらんとスワンが激しく横揺れを
起こす
空と水の上では極端に非力な私は、
恐怖でパニックを起こし、絶叫
私のような人間が、水の上を浮こう
だなんて身の程知らずにも程があった
スワンよ、君にはもう二度と乗るまい
遠回りをして、西湖・精進湖・本栖湖
を眺めながら、今晩の宿
下部温泉「裕貴屋」を目指す
昔ながらの温泉街
昭和の香りが漂うちょうど良い
ひなび具合に、主人と私の
テンションも上がる
下部温泉は「武田信玄公」の
隠し湯として知られる名湯
まさに洞窟の中にある秘湯
赤茶けた岩が、全ての音を
飲み込んでいるかのよう
回りを囲む岩を見つめながら
静寂の中で入る温泉は、
何だかとても神秘的
体温より数度低いお湯が、
床に敷き詰めた板の隙間から
ポコポコと湧いて出てくる
いつの間にか体には気泡が
張りついている
この気泡が良いらしい
この低温のお湯に20分、
隣の温められたお湯に数分と、
交互に入浴をするのが正しい
入り方らしい
入浴後は肌はスベスベ
腰の痛みもいつの間にか楽になっている
さすがは「武田信玄公」の隠し湯
沢山の武士達が、このお湯で
疲れや傷を癒したんだろうな～
と思うと、感慨深いものがある
翌朝は早めの朝食
お味噌汁代わりの「ほうとう鍋」が
嬉しい
２日目はパワースポットとして
有名な、長野県の
「分杭峠」へ
環境保護のため、手前の駐車場に
車を止め、専用バスに乗って向かう
現地に到着すると、周囲は靄がかかり
神秘的な雰囲気
深い緑からはき出される空気が
優しくて、体の奥まで染み込む感覚
座って目をつむり、深く呼吸をする
指の先がビリビリと痺れてくる
しばらく瞑想をして、エネルギーが
強いと言われている気場(水場)に
向かうが、長く続いた大雨のために、
途中通行止めで先に進めずに断念
後ろ髪を引かれる思いでバスに
乗り込み、分杭峠をあとにする
駐車場近くに、分杭峠グッズを販売する
売店があり、そちらの女性スタッフさんが
見せてくれた写真
以前お客さんが、気場で撮ったという写真
オーブの様なエネルギー体(こちらでは
"たまゆら"と呼ばれるらしい)が、くっきりと映っている
私も撮りたかったな～
またいつか来よう
売店では、分杭峠で採水された
「ゼロ磁場の秘水」
などが販売されている
口当たりが柔らかくて優しい味
早速お土産に１ケース購入
とっくに昼は過ぎていたので、
お腹もペコペコ
美味しいお蕎麦屋さんはないかと、
さ迷いながら、地元の方に聞いて
入ったのが
高遠そば「ますや」
杓文字に乗った焼き味噌と汁を
すり鉢ですり、辛味大根を入れて食べる、
なんとも珍しいお蕎麦
麺は「玄」「ぬき」「いなか」の三種類
「玄」は色こそ黒いが、ツルツルと
滑らかな食感
「ぬき」は薄緑色をした粗びきの麺
超粗びきなので、粒が残っている
こんなに噛みごたえのある蕎麦は初めてだ
「いなか」は黒く、香りが高い田舎麺
今まで「田舎蕎麦」と呼ばれるお蕎麦は
何度か食べた事はあるが、こんなにも
荒々しく、肝の座った田舎蕎麦は初めてだ
健康な土地で、美味しい空気と水で育った
お蕎麦
体にエネルギーを与えてくれる
スーパーパワーフードだった
途中、近くの川で水遊びをしながら、
今晩の宿
さわんど温泉「上高地ホテル」へ
雨が降り始め、体も冷えてきたところ
急いで温泉に
疲れて冷えた体を、源泉かけ流しの柔らかい
お湯が溶かしてくれる
豪華な夕飯に、目もお腹も大満足
腹ごしらえもしたし、明日のプランの
ために、今日は早く寝よう
明日はいよいよ…