私という霊能者にできること
運を呼ぶ愛される魔法
守護霊からのメッセージ
守護霊からのサインを増やす20の方法
ゴリッ!と激しい音を立てて、私の歯が何かを噛んだ。
朝食の時のことだから、当然食べ物だと思うのが普通だ。
いましがた口の中に放り込んだ、キャベツとモヤシの茹でたものかもしれない。
でも音が違う。
キャベツとモヤシなら、ゴリッではなく、せいぜいジャキッくらいだろう。
キャベツにまったく熱が伝わっていなくて、ほとんど生だったとして、ジャキッ!くらいだ。
だからキャベツではない。
だって
痛いもの。
ジワジワと、すごく、
痛い。
舌が。
ご飯を食べていて、舌を噛むということを、最後にやらかしたのはいつだったかしら。
多分、小学生くらいじゃないかしら。
お行儀悪く、落ち着きのない食事のしかたをする子どもだったから。
今朝私は、お行儀悪く会社のデスクで朝食を摂っていた。
昨夜、東京から戻ってすぐの、この後ラジオで、進行表できてないけど、どうしましょう、なバタバタな朝食を摂っていたら、
口の中でゴリッと音がした。
鏡にべーっと舌をうつしたら、舌の左側が真っ赤になっていた。
流血していなくても、ちゃんと血の色なのねと、そんなことを考えていた。
腫れてきたみたいで、うまく喋られない。
今日、ラジオなのに。
きっと、これは、
今日はこのままだと迂闊なことをラジオで言ってしまうから、気をつけなさいというサインだわと思った。
ラジオの前に教えてもらえるなんて、なんて運がいいのかしらと、自分の守護霊からの愛され具合に感動すらした。
まったく疑いようもなく、そう思ってから、
もしこれと同じようなことが私ではない誰かに起こったとしたら、
話すことが必須の仕事の前に、自分はなんて運が悪いのだろうと嘆く人もいるのだろうと思った。
そう思うと、無意識に運がいいと思える自分と、これまでの数々の苦い経験に、感謝だなと思った。
そんなことを、とりとめもなく考えながら、もう一度舌を見ようと鏡を覗いたら、
そこにいる自分が、なんだか今日はいつもより綺麗だなと思った。
そうしたらリサコが「先生、今日綺麗ですね~」と言ってくれた。
いつもなら「いつもだよ!」と返すのだか、今日は本当に嬉しくて「でしょ~♡」と応えた。
それが正しいかどうかはさて置き、
朝から舌を噛んでとても痛くてうまく話せないのに、上機嫌なままラジオは無事に放送された。
噛み噛みだったけど。
今日のこの出来事は、天の試験だったかもしれない。
いっけん悪いと思うことも、気に病まずに笑えているかどうか。
また言ってたかしら、爺様。
『合格!』って。
欽ちゃんみたいに。
合格!