かなりぶりです... | 鈴木杏オフィシャルブログ「たゆたう、と。」Powered by Ameba

かなりぶりです...

ブログ不精にもほどがある!わかっていながらも、、、今日まで駆け抜けてきてしまいました。。
不精、すみません。

誰かに言葉を使って気持ちを伝えることが、年々難しくなってきている気がします。オトナになっているということ?ひとつひとつの大切さが、重みが変わってきたからこそ、かもしれません。

「母と惑星についてそして自転する女たちの記録」でPARCO劇場の改装前最後の景色をみることができたこと。その客席のシートにハートの跡がついていたこと。しっかり者のお姉ちゃんと妹に思いっきり甘えて、とても自由に気ままに呼吸させてもらえたこと。

そのあとはちょっとお休みを頂いて、ひたすらお犬と一緒に過ごしたり。野田地図「足跡姫〜時代錯誤冬幽霊〜」の稽古・本番に備えてちょっと早い冬眠のように過ごしていた時期がありました。足腰鍛えようと、よく歩いていた気がします。
去年の末から稽古が始まって、年末ギリギリまで稽古して、新年の挨拶も儘ならぬまま稽古して、一月の中旬に本番が始まって、昨日本番が終わりました。約三ヶ月があっっっっっっっっっと言う間!!!!このことはまた後でちょっと書きます。

そして本番中に第24回読売演劇大賞・最優秀女優賞を頂くことになったこと。授賞式があったこと。
たくさんの「おめでとう」を頂きました。
たくさん「ありがとう」を言えました。
たくさん握手して、たくさんハグして、大好きな憧れの先輩、銀粉蝶さんと2ショットの写真を撮ってもらえて、はしゃぎました。
「ジャージー・ボーイズ」で最優秀作品賞を受賞された演出家の藤田俊太郎さんと、蜷川さんを想ってちょっとだけ泣きました。

まだまだ未熟な私が憧れだった賞を頂けたのは、今まで出会ってくださった全ての作品、役、演出家さん、共演者のみなさん、スタッフのみなさん、そして、劇場で時空を共有してくださったお客様、そしてここを覗いてくださるみなさま、(さらに家族、事務所のみんな、友人、、、あげると明後日ぐらいになっちゃう)そのエネルギーがあったからこそ、それに尽きると思っています。そのどれもが、どの瞬間に欠けても、今はないのだと改めて強く思いました。
賞を頂けたのもご褒美なのに、
改めて感謝をすること、それを伝える機会を頂けたのもとても大きなことでした。


そして「足跡姫」本番を駆け抜けて、、、
昨日、無事に終幕いたしました。さみしい。。。
(念願だった!)初めての野田地図は、とても居心地がいい場所でした。野田さんはじめメインキャストのみなさま、スタッフの皆さま、そして素晴らしいアンサンブルのみんな、、、!!(始まる前は、新参者の私はみんなに無視されたりするのかな、、、馴染めなかったらどうしよう、、とビビってた。が!なんともいい人たちばかりだった!!)みんなが大好きになってしまったなぁ。
池谷のぶえさんとは同じ楽屋だったので、まるで同棲を解消したかのような気持ち。。。たくさん涙が出るぐらい笑ったな。。。
早く再会できますように。

守られて育まれて、大きな怪我やインフルエンザにも見舞われず最後までこれたこと、感謝ばかりです。
大切な、もう神様になってしまった人たちにも、とても守られていたと思います。そんな空気が愛の気配が、舞台にも客席にもぱんっぱんに詰まっていた。空から舞い降りてきた花びらは、ハートの形をしていました。


そして、輪廻転生のように次の作品に向かいます。。。。次は「マリアの首」。
ハードルが高い戯曲で、台本を開くたびに、困ってます(笑)
でもただひたすらに目に見えないものを信じて見つめて、少しでも側に寄れたら。。。その為に出来る、自分の全てを。直向きに。

今年はまだはじまったばかり。
まだまだまだまだ、たくさんのことが起こるのだろうなぁ。。。