第4次安倍内閣の組閣も終わり、いよいよ憲法改正の気運が高まる?いえ、高めなければいけないのですが、国会はともかく実際に半年間の国民運動が始まりますと、運動費用や動員数に制限は全くなく、昨今の市井の市民運動周辺を見渡すと不安になるばかりです。

日本国憲法の成り立ちは、調べれば調べるほど、成り立ちが複雑のようです。松本国務大臣然り、マッカーサー然り、GHQ内で派閥争いがあったり、極東委員会の共産主義者達とGHQとの間の対立があったり、英霊であり皇族であられた近衛文麿氏が単独でGHQに憲法改正を持ちかけた事実もあって、日本側も一枚岩ではありませんでした。正確に説明しようとすると伝えにくく、簡潔に説明しようとすると相反する事例を左に突っ込まれそうな不安に襲われます。

実際のところ、松本国務大臣もGHQ側との話し合いで、婦人参政権を追加する位で良い、憲法改正は、講和後で良いのではないか?と当初は考えていたようです。が、しっかり憲法改正への準備をしていて、憲法改正の内容は国民には知られていなかったものの、改正の動きがあることだけは広く知れ渡っており、様々な人が改正案を考えていたようですね。この辺は、今の状況に似ています。ところが、改正案を作っていた事務所に毎日新聞の記者が入った時勝手に持っていって、スクープしてしまった。新聞が売れればそれで良いんでしょうが、これが大変な事態を招いてしまった。大日本帝国と殆ど変っていないことがGHQに知れてしまい、民政局において改正案が急きょ作られることになります。ここで、昭和21年2月中旬の極東委員会に間に合うようにという説とかぶり、実際のところ様々な要因があったのでしょうが、どういう経緯のなのか詳細が分かりません。日本側は、最終的に「この憲法を受け入れなければ、天皇の身の安全は保障できない」と言われ、GHQ側の良心を信じて肯定的に解釈すれば、「この憲法を受け入れなければ、極東委員会が制定することになるので、皇室制度の永続や天皇の命の保障もないから、これで堪えてくれ」ということであり、日本人の感覚で文字通り解釈すれば自国の憲法を他国に委ねると言う占領時でもあってはならない立派な国際法違反であることに間違いはありません。

制定期間は、9日間、作成者は外国人16名。生誕の地は、GHQ本部。国民の権利及び義務を担当したのは、ベアテ・シロタ・ゴードンという女性で、彼女以外に日本国憲法の作成者であることを名乗りでた人はおらず、回顧録を書いたのも彼女一人だけでした。13歳から敵国アメリカに居住し、排日運動、反日思想の空気に包まれて10代を過ごしたのですから、無理もありませんが、戦時中、日本で生活していた両親のことを心配し、日本でのメディア出演を通じて、「両親が戦時中、日本の軽井沢で強制収容され、極寒の地で苦しんだ」と、両親がまるでアウシュビッツの強制収容所で過ごしたかの如く日本を罵り続けたのでした。東京大空襲で多くの日本人が犠牲になった中で、軽井沢で真冬はとても寒かったものの食料事情にも恵まれ、憲兵の厳しい監視もなく優雅な生活を送られていた様です。13歳からアメリカで生活をしていたもののドイツ国籍のユダヤ人だった彼女は、1945年にアメリカ国籍を取得し、終戦後日本へ来て1か月後憲法制定に関わります。アメリカ人になって、たった一か月で日本の憲法改正に携わることとなりました。自伝ではこのあたりが、誤魔化して嘘が書かれているようですね。日本憎しの想いから、憲法改正に関われることで復讐する千載一遇の機会を得た訳です。それでも、彼女は元々頭脳明晰な女性であり、国民の権利と義務の部分の条文も、本で知る限りでは、誠心誠意真面目に取り組んだ下さった印象が強く、それだけが救いですね。しかし、日本国憲法の国民の権利と義務の条文ですが、実際に責任を課せられていたのは、別の人物でした。ピーター・ルースト。別の本では、違う名前で伝わっているという話もあり、憲法改正に携わっていた事もアメリカ側は隠したい事実であり、ご本人が名乗り出ることもなく、ベアテさんだけが目立つのですが、この人物はアナーキストであると評され、神智学協会の信者なのだそうです。神智学協会については詳しくありませんが、キリスト教神秘主義と言いまして、様々な宗教が取り入れられており、オカルトチックな印象を受ける宗教です。日本には明らかにそぐわないもので、それならやはり大日本帝国の様に日本神話など日本の歴史、伝統、文化を取り入れたもので良かったのではないかと思います。

 

そして、憲法改正待ったなしと言われる様になった昨今ですが、日本国憲法におかしな条文を見つけました。もちろん、大日本帝国憲法にこのような条文はありません。

 

99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 

なぜ、この憲法を未来永劫守る義務を天皇に強いるのでしょうか?正常な日本人の感覚なら、それは大変不敬なことであり、本末転倒なのです。誰もが首をかしげるような条文は、やはり削除するべきだと思います。

 

最後に、国民民主党の支持母体のUAゼンセン同盟が、改憲論議推進を表明されたそうですね。過去には、外国人参政権反対表明もされていた日本最大の労働組合ですね。売国政党と言われた民主党が、日本を壊せなかったのもUAゼンセンのお蔭かな?と個人的には考えております。

 

去る9月23日に、WGIP街宣を名駅東口にて行いました。マイクを持てば何時間でも演説ができる心強い味方に参加してもらい、助けられました。