納棺・湯灌


毎日暑いですね〜

熱中症にはお気をつけ下さい。

又、地震があちこちであり、台風のせいか

竜巻や土砂災害などもおこっています

皆様お気をつけくださいね。


さて、又1日3件です。。
朝から向かった湯灌納棺

行く前の指示が

故人様が180㎝以上あり体重が90キロの
大きな男性とのこと
警察の方に、ご遺体は移動後死亡解剖
普通のサイズの棺に入っているため
湯灌後にLLの棺に移動

現場に到着すると誰もまだ来ておらず

担当者に確認すると、

遺族様は全て了承済みなので
目の前で新しい棺に移動して古い棺等は処分
との事又、先に用意など進めて良いとの事


相方と故人様に御参りし

棺のふたを開けると

ビックリ       本当に大きな男性で

死亡解剖した後から出血が止まらず..........

故人様は裸、布団がかけてありましたが

枕は血で染まっていた

よくよく確認すると頭をぱっくりと開いた
後を縫って閉じた後が。。そこから出血。

身体は首から恥骨あたりまで開かれたあと
縫って閉じてあり、そこからは出血はなかった。

深い柩に故人様が入っていて
頭からは出血
二人で、どう出したらいいんだろうと

頭や身体を持ち上げようとしたのですが
なんせ、180㎝の90キロ・・・


私達の手からうでまで
血だらけに..........。

とりあえず親族様をまちながら
布団と敷き布団等を使って

どちらにしても移動しなくては!!って事で
女二人で
なんとか、故人様を新しい布団の上に移動できました。

はぁ......良かった..私達の
腕は血だらけに..........なってしまってる......

可愛そうな故人様。。

年齢が48才。。若すぎる。。
こんなに切られて検査をしたのに
はっきりした死因はわからなかったそう。

そんな事あるの.....?

遺族様がやっと到着しました。
勿論若い両親
そしておばあちゃんと来てくださり

ずっと母親は泣いていた。

でも、お風呂に入り
頭も洗いドライヤーでかわかして
ほんのり血色をいれる死化粧をすると

『起きそうやね(涙)

    頭も体も綺麗にしてもらって

    良かった...       (涙)』

といいながら故人様をずっと見つめていました。


柩にも皆様の手を借りて
納めさせて頂き
頭からの出血は止めれないため

説明した上で、ドライアイスを頭のまわりにあてて、先に防水シートと綿花を下にたくさんあてて
ドライアイスで血が止まり
万が一少し染まっても最初のシートと綿花に吸い込むようにして
参列されるかたにも見えないように
させていただきました。
親族様は納得され
ふわふわの髪型にできて良かったとおっしゃってくださりました。


頭回りのお飾りなどして新しいお布団で
納棺を終えることができました。

お若い方なので
両親・親族様にすると
受け入れられない事だと思いますが
死亡解剖後の姿や全てわかっておられたので

納棺後は

きれいな姿に涙を流しながら

『             良かったぁ               。。』と

言葉少なかったのですが

最初のお姿よりも
本当に寝ている姿のようでした。

私達も必死に綺麗にしてあげようと
つとめて良かったです。

命は戻りはしないけれど
最後はやはり
いつものような寝顔で
親族様が少しでも生前の姿に会えることが
出来て、姿を見て話しかけれる状況でいられることが良かった。

顔を見てサヨナラできない場合もたくさんあります。
顔を見て最後まで言葉を交わせれない場合もたくさんあります。。

悔い残らずに
顔を見て最後の言葉を交わしてほしいと
思います。

故人様

やすらかに



(クリサンセマム・ノースポーム
     花言葉:生まれかわる                  )