『四季のうた』。今お気に入りの一冊です。

春夏秋冬、その日その日の季語を手がかりに、俳句や短歌、川柳、漢詩、現代詩などさまざまな「うた」を紹介している本です。

実は学生時代、古典分野は苦手だった私 けれども最近になって、古来の日本人の感受性の高さに感心し、手に取ったわけです。

月ごとに分かれてたくさんのうたがちりばめられているのですが、九月のうたの中で、いちばん私の心に染み込んだうたは・・・



この明るさのなかへ 

ひとつの素朴な琴をおけば

秋の美しさに耐へかね 

琴はしづかに鳴りいだすだらう   

八木重吉




日に日に秋色が濃くなっています。

秋のちょっとした美しさを感じ取れるような、ココロにゆとりのある生活を送りたいものです。