被害者さんたちへ | 毒を持つ人

お久しぶりです。

先日、被害者仲間として交流のあった仲間の、それぞれの旅立ちを見送りました。


一人は、ストーカーから逃げて、新しい生活につなげ。

一人は、購入した持ち家を売り払い、引っ越すことで境界例の女性から逃げ(離れ)。

残るお一人も、家族ぐるみで境界例との接点を極限まで減らすことで、ターゲットから外れないまでも、ぎりぎりの平穏を守っていらっしゃいます。


皆さん、境界例から、「きちがい」呼ばわりされた上、周りからも隔絶されて、大変な思いをされてきました。

被害後も深い後遺症を抱えておられますが、境界例から距離をおくことで、タゲられていた状態よりはよりよくなるよう、祈念しております。


楽しかった趣味のサークルから追い出された人。

作り上げた会社を潰された人。

「妻は精神病になった」と言いふらす毒夫によって実家からも絶縁されながら、離婚を選んだ女性。

周囲の人たちを境界例に取り込まれ、総スカンをくらったり、非難を浴びた人。

みんな、大変な思いをされての、脱出です。


肉親の方や、現在境界例を相手どり裁判をされている方たちは、世間の無理解もあり、まだなかなか難しいかと思います。

脳構造の違いから、相手はあなたを無制限に痛めつけることを至上の目的として、無限のエネルギーでピンシャンしており、人の事情や都合お構いなしにどんどんと問題を押し付けてきて騒ぎます。


最悪のケースでは死ぬしかないところまで追い詰められていく境界例被害。

自殺に追い込まれた方もたくさんいらっしゃいます。

「ボダは人間ではない」

この言葉を、いったい何度きいたことでしょう。


被害を受けたことのない外野の方から見れば、被害者は、

「被害妄想のはげしい、痛い人」

「被害者意識の強い、ウザイ人」

にしか見えないことと思います。

加害者側はそれはそれは狡猾に振る舞い、周囲を味方につけるために方々に操作の手を伸ばしますので、より一層、被害者側の「異常性」は際立ってみえ、ボダの思惑どおりに被害者の方がオカシイ、とされていきます。

ボーダー被害に苦しめられている人は、「宇宙人から殴られました」と訴えているのに、等しいのです。


残念なことに、それを逆手にとって加害者は、「疑心暗鬼のはげしい、人間不信の異常者がいるー」と訴えて回ります。

「ほら皆さん、被害妄想のタゲさんは、頭の中だけで考えてしまうのです」

「仮想敵をつくって、自分自身を傷つけているのです。ね?嫌なヤツでしょう?」

壇上から宣告するように、境界例は勝ち誇ります。

たとえ最悪のケースをたどった被害者がいても、なおもボーダーはぽか~んとした顔をして、

「何か悪いことした?」

「ターゲット自身に問題があって、こっちが巻き込まれたー!」

と本気で自分のせいだとは思わないのがオチです。

被害を受けたことのない人たちには、その恐ろしさや、執拗さ、執念深さ、手口の狡猾さは伝わりません。

怖がらせて申し訳ないのですが、わたしをターゲットにした女性は、精神科医ですら騙して取り込んでしまいました。

「傲慢でプライドの高い、人間関係におびえている自己愛の異常者」

として”提出”されたわたしの像を、複数の医者が異常者判定するようにと誘導し、いともやすやすと彼らの心と知識を利用して、ご披露していたのです。

『境界例とは何か』

症例に精通しているはずの専門家とて、「相談」に来る境界例とシンクロし、すらすらと操られてしまうのです。

境界例からは逃げるしかない、といわれているのにも、少しは真実味が出るでしょうか。


本物の被害者とは違います。

その違いは、もしかしたら受け取り側の臨床経験や、非言語的な「直感」によって判別されるかもしれません。

「なんか変」という感じ。「カン」。

ただしファーストコンタクトにおける「?」という違和感も、社会経験のある人ほど相手に合わせてこちらの違和感を是正するのが良識とされていますから、世間にはいろんな性格の人がいるからなーと、けっこう納得してしまいがちです。

往々にして泥沼化する離婚裁判などでも、やはり被害者は孤立して、狂人扱いされていたりします。

専門家も騙される、ということは忘れないで下さい。


実際、頼りになりそうな人や、身近な人たちから一番こっぴどく裏切られるというのは、境界例被害にはよくある話なのです。

ターゲットの身近な人たちを片っ端から取り上げて、取り巻き(洗脳犬)を作ることと、何らかのステイタスをもった利用できる人間(権力者)にすりより、親密に抱き込むことは、境界例の真骨頂ともいうべき特徴ですから、これから裁判などを起こそうとしている方は、十分に留意しておいて下さい。


お前は被害妄想だ。

統合失調症だ。

人間不信の疑心暗鬼だ。

ウツ病だ。

お前こそ、正論を振りかざしているボーダーだ。

お前は病気だからそんなふうに考えるのだ。

発達障害だ。

巻き込まれたのはこっちだ、自分だけが正しいと思っている自己愛はお前だ、どう責任をとってくれるんだ、訴えてやる。

などなど……


これら、「被害の公式」といっていい批難を、被害者は加害者のみならず、加害者によって洗脳された周囲からも猛烈に浴びて、孤立していったはずです。

ターゲットが誰かと繋がろうとするたびに、割り込んできて仲を分断したり、いさかいを起こさせたりして、黒幕として暗躍するボーダーは、そうやればやるほど、ターゲットを支配下におけることを、よく知っているのです。

口止めつきの陰口、

「これは、ここだけの話だけど」

聞かされた人たちが自然と共犯となることも、境界例は人間の心理をよくついてると思います。


ターゲットへの包囲は、「ここだけの話ですが」で境界例が取り込んだ大勢の人たちのあいだで自然発生する共通認識によって、分厚くかたまります。

”手下”

”操り人形”

”洗脳犬”

”お助けおじさん”

取り巻きは、境界例のやりたいことを代わりにやってくれる、便利のよい駒たちです。

吹き込まれる話により”駒”たちは、自らの心の闇の中にある敵とターゲットを同一視するようになりますから、あとはほっておいても、”洗脳犬”たちが境界例からのメッセージを携えて、勝手にターゲットに襲いかかってくれるのです。


発達障害やキチガイ扱いされるだけでなく、被害者さんたちは、思いもよらぬ時に思いもよらぬ人から、

「あなたって・・・・・・なんですってね!」

と咎めを受けた経験があることと思います。

途方も無いほど広範囲に境界例はタゲの悪口を言いふらしますから、あまり常識的な対応で太刀打ちできるとは思わない方がいいです。


ボーダーはターゲットのことを自分を飾る道具か、自分の思い通りにできる『所有物』だと思っています。

自分の思い通りになるべき『所有物』のターゲットが監視下から外れたり、自分の意思や人生をもつことを、ボーダーは許しません。

ダブルバインドと呼ばれるやり方で、難癖つけのオンパレード、ターゲットがどちらを向こうが何をどうしようが、洗脳犬たちと共に粗探しをして、叩くのです。

「文句があるならハッキリ言え」

「そんなことくらいで文句を言うような奴は非常識だ。神経質だ」

「なぜあの時ハッキリ言わない、言わなかったお前が悪い、お前は悪いやつだ、騒ぐお前が悪くてこっちが正常だ」

「冗談だったのに気に病むお前は異常だ、お前は性格が悪い、悪いのはお前だ、みんなに言いふらしてやる、ほらみんなお前が悪いと言っているぞ、だからお前が悪いのだ」



「Aにすれば?」

というのでAを選ぶと、「Bをやらないから悪い」と批難される。

こうしたダブルバインドは、親子間、夫婦間の境界例トラブルに遭われた方なら、よくご存知だと思います。


人がそれぞれの性質や価値観に合わせて自分のペースで生きている、ということが、ボーダーには理解できません。

それどころか、人の持つ礼節や温情やひそやかな配慮までも、弱い相手だ、こいつは見下していい奴だ、としか彼らは認識しません(ターゲットにロック・オン)


こういった認知の歪みというか、脳回路は、ボーダー本人にも無自覚なことが多いものですから、いきおい、治療は不可能です、ということになっています。

結論からいえば、逃げましょう。

「向きあって話しあえばわかる」とか、被害を知らない人の妄言です。

収監されていないだけで野放しになっているモンスター相手に、人間は敵いません。

ある方が、

「狂った磁場」

と表現されましたが、そのとおりで、一旦境界例が関与した人間関係は、洗脳された人々の中にある心の闇と結びついて、汚れまくっています。


それぞれ捨てるには惜しまれる大切なもの(家、仕事、家族など)を抱えて悩ましいかとは思うのですが、どんどん人を巻き込んでいく境界例ストーカーの狂った磁場にいる限り、まともな人間の心は大変です。

人間でいたいのならば、逃げましょう。