私が小学生の頃、
その頃の私にとっての日曜の午前~お昼過ぎにかけては、
教師だった父とマンツーマンで勉強するのが決まりで。

友達が
ガラガラッ(引き戸の玄関を開ける音)「あ~そ~ぼっ♪」って遊びに来ても
「後でね。」と泣く泣く断り、
勉強も始めてしまえば、いい感じで波に乗ったりもしてたのですが、
始めるまでの腰が重くて重くて…毎週抵抗してました(笑)
しかし、あれで私は我慢することを学びました。
今なら言えます。父よ、ありがとう。

でも、勉強という「ムチ」(当時の私にとって。別の視点からは「有難い愛の時間」なのですが。)の前に、「飴」もあり。
TVで漫画「釣り吉三平」を見るのはお約束。
そしてその後、「兼高かおる世界の旅」という番組をわくわくしながら観てました。
東北ののんびりした環境に暮していた私にとって、
飛行機が空高く飛ぶ映像と、
兼高かおるさんという、よく分からない神秘的な女性が
世界各地のリポートをする姿にどうしようもなく惹かれてました。

そんなある日、9歳か10歳だったと思いますが、
マザー・テレサにTVの映像を通して出会いました。
彼女の活動は私には衝撃的でした。
こんなにも優しく(お顔がゾウさんに似ている、ゾウさんみたいな優しさ、と当時は感じました)、
人に寄り添い、世界がその愛に共鳴している人がいる、と。

シュヴァイツアーや野口英世の伝記を読んで、同様にじ~んと感じ入りました。
【ごちゃごちゃと考えるのではなく、ただ憧れる、じ~んと感じ入る、という事が心の源にあるもの、
又はそれに近いものだと思います。】


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大人になってからこの人達の共通点を発見しました。

サイコシンセシスの理論家、フェルッチの研究によると、
彼らの共通点は人間性の表現として「行動の道」をとっているという事。

「行動の道」マザーテレサやシュヴァイツアーなどの慈善家や博愛主義者の生き方です。
例えばシュヴァイツアーは、駅で電車を待つ間に静かにごみを掃き始め、
掃いても掃いてもごみを落としていく人達に対し、
怒ることも非難することもなく、掃き続けました。
そこには、必要な事はどのような些細な事でも実行するという原則が
日々の生活の中で現れています。このようなやり方は、
自己中心的な夢や欲望とは対照的な価値を見出して、
ごたごたした日常の中で、ありのままの現実に身をゆだねるという美徳を表しています。
今、ここでやるべきことの無限の価値に気付き、
どんなに些細な事でも一生懸命熱心にするということは、
禅の思想につながっていると述べられています。

(引用:「自分をこえていく心理学」尾崎真奈美 編)

私が何も考えずに、じ~んと感銘を受けた人達の共通点を見つけ、
私自身の生き方、行動の仕方についてもヒントを得ました。

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さて、中学生。
歌うことや音楽が好きだったので、吹奏楽部に入部。
歯並びが悪くて、吹く楽器は向いていないという顧問の先生の判断
(あまり考えずサックスとかいいな~、と話した私のはかない思いは消えました 泣笑い)で、               コントラバスか打楽器を勧められました。
そこで選んだコントラバスが大好きに!
音楽の土台として、地味に存在するコントラバスやチューバ。
そのいぶし銀具合がたまらないのですよ。
組曲「惑星」の「木星」では、
そんなコントラバスにも主旋律が回ってくるので
その時は、興奮してましたけど。

熱い顧問の先生の下、
みんなで音楽を創ることを通して、人と心を響かせる楽しさを味わいました。
それは、【正に「心が動く」:感動の日々】
厳しい練習を経て、コンクールの舞台に立った時の感動は物凄かったです。

(つづく)

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