生きているおかげで

沢山の人に逢えた

沢山傷ついて

また

沢山笑顔ももらえる

もしかしたら
私が誰かを

笑顔にできてるかもしれない

昔、昔
大好きなひいばあちゃんが
このお布団で一緒に寝よう……と
言ったことがあった

でもおばあちゃんは
どこか遠くに私を連れていくんだ
そう感じた私は

イヤだ……と首をふった

多分翌日
おばあちゃんは冷たくなっていた

縁側はいつも
温かいのに
眠る部屋は凍ったように
冷たかった

温かい部屋で
眠ればよかったのに

縁側でおばあちゃんが
作ってくれたお手玉は
まだ裁縫箱の中にあるよ

私のぬくもりが
最期に欲しかったのかな

温かい人を癒す手に
なりたいと思う

あなたは誰かを
笑顔にできてるかもしれない

私は
あなたの笑顔の元に
なりたい