父の心臓は疲れており

突然の判断で

透析が始まった

血はフィルターを通して

キレイになっていった


と同時に

隣のベッドのおばあちゃんの呼吸が

停止した

死は静かで

怖いものではなかった

ゆっくり動いていた呼吸が

ゆっくり止まる

生と死は

近くにある

まだ

父の手は温かい

頑張りたい思いが

伝わってくる