ほたるとリル
こんばんわ。
夜も更けてまいりました。
にゃんこはうすは今夜、ひさしぶりに雨の降らない夜となりました。
夜露にぬれた草の合間から聞こえるのは、いつの間にか秋の虫の声になりました。
今日はほたるとリルのお話。
ほたるは、まだ甘えた鳴き声で大人の猫に「お尻なめて」と
寄っていく猫です。
おそらく、人間と暮らした時間よりも、猫たちと暮らしていた時間のほうが長いのでしょう。
はじめは健康チェックでお腹を触られるときにも体を硬くして、耳を伏せていました。
今ではようやく、なでられるとのどを鳴らすようになりました。
そんなほたるが、はじめからとても関心を持っていたのが、少しお姉さんの
三毛猫リルです。
ちょっとでも姿が見えると、ほたるは大きな声でリルを呼びます。
「ぼくはここにいるよ!」
リルは我関せず。
自分のしたいことをしたいようにして、ほたるを振り返ることはありません。
そんなある日。
ほたるがついに、ゲージの外に出られることになりました。
もちろん、真っ先に向かったのはリルのところです。
開いていた、二段ゲージ一階の扉から中に侵入して、
二階のリルのそばにぴったり張り付きました。
そのまま、二匹でしばらくそうしていました。
ちょっと、お似合い?
にゃんこはうすの猫たちは、ほとんど、喧嘩がありません。
ただ、男の子よりも女の子のほうが気が強いのは
やはり世の常でしょうか。