少し前の
暑かった日のお話
断捨離中の私は、自宅ガレージで
資源ゴミを紐でしばってまとめていました。
すると、私に向かって
真っ黒のラブラドールちゃんが
脇目も振らず駆け寄って来るのでした。
正確に言うと
真っ直ぐにこっちに来るラブラドールレトリバーちゃんに引っ張られるように
飼い主さんも我が家のガレージに入ってこられました。
私の前に来たそのワンちゃんは、
しっぽをふり、お腹を上に向けて寝転んで撫でてー！っと言わんばかりに擦り寄ってきてくれます。
飼い主さんが申し訳なさそうに
何回も私に謝りながら話してくれました。
こんなことは初めてで
散歩コースもいつもは全く違っていて
うちの前を通ったこともなかったそうでした。
でもこの日は、
家を出たら真っ直ぐここ(我が家)に向かっていて、(このラブちゃんは)体重が40kgあるので引っ張られてうちまで辿り着いたと話してくださいました。
飼い主さん以外に
それも自宅ではなく、外でお腹を見せて甘えるそぶりを見せたことがないとまで教えてくださいました。
それからしばらくうちの前で
伏せてしまい、全く微動だもせず私にしっぽを振ってくれます。
飼い主さんも
いつもと違う！いつもと違う！っと、何度もおっしゃっていました。
私はすぐに思ったことが…
10ヶ月前に亡くなったうちの福太郎と全く仕草が一緒で、歩き方、目線、勢いなく振るしっぽ、お腹を見せる前にまず私に突進してきてパンチをするところ、伏せたときの手をクロスして一瞬だけ凛々しくなるところ…
もう泣きそうになりましたよ。
こんなことを書いたら笑われることでしょうが、このラブちゃんのカラダを借りて福太郎が帰ってきたと思いました。
心配しないでと言わんばかりに。
あれから一度もうちにラブちゃんがまた来てくれることはありませんが
お別れを言いに来てくれたように思えて、思い出して涙が出ることは無くなりました。
元気なうちから
私が最期まで一緒にいることも約束していたし、最期は私の膝の上で逝かせてあげると話していたら…本当に、カラダを拭くために膝の上に抱えた一瞬に逝ってしまうなんて、私に約束を守らせてくれた子でした。
きっとまた逢える気がして
仕方ないのです。
もうすぐ亡くなって1年になります…
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