Panasonicのスマート家電(Smart App)は単なるオナニー商品企画?! | Draft life with blog

Draft life with blog

嘘かまことか読む人次第 / True or lie? it depends on yourself

$Draft life with blog

今や日本の家電主要メーカーの経営方針は市場から全く信用されておらず、その結果は各社の格付けにもはっきりと現れています
格付けがここまで下がると言うことは、市場からは投機するに値しない、成長が見込めないと見られていることです

格付け会社STANDERD&POOR'Sが出している2012年10月31日現在の格付けランクを見てみると・・・
NEC:BBB-(長期),A-3(短期)
SHARP:BB+(長期),B(短期)
Panasonic:A-(長期),A-2(短期)
Sony:BBB(長期),A-2(短期)
東芝:BBB(長期),A-2(短期)
富士通:A-(長期),-(短期)



2012年10月末時点では、意外とPanasonicはまだましか・・・白物家電が下支えしているかな?と思っていたのですが10月末にここの社長がこんなことを言い出しまして

$Draft life with blog
パナソニック株価ストップ安 社長の「われわれは負け組」発言も響いた?
<部分抜粋>
パナソニックは、2013年3月期の連結最終損益(米国会計基準)の見通しを500億円の黒字から7650億円の赤字に下方修正する、と2012年10月31日に発表した。2期連続で7000億円を超える巨額の最終赤字に陥る。
決算会見では津賀一宏社長が「われわれは負け組」と発言。スマートフォン(高機能携帯電話)の携帯電話事業や、薄型テレビなどのデジタルAV事業で、米アップルや、韓国のサムスン電子やLG電子などの海外メーカーに敗れた。
「負け組」発言のせいもあってか、パナソニックの株価は11月1日、年初来安値の414円を記録。前日から100円(19.46%)下げて、ストップ安となった。


まあ事実は事実なんでしょうが、負け組み発言をした後に、じゃあ負け組みからどう脱却していくかの展望を示さず終わっているところが、この経営者の能力の限界を表しています
社員のモチベーションも急降下といったところでしょうか・・・
この発言に反応したのか、11月に入って格付けも更にドドンと下がります

S&P、パナソニックを2段階格下げ
<部分抜粋>
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は2日、パナソニックの格付けを「シングルAマイナス」から「トリプルB」に2段階引き下げたと発表した。2期連続で多額の最終赤字になる見通しとなり、財務内容が悪化したと判断した。
Panasonic:A-右下矢印BBB(長期)

Panasonicを取り巻く最近の状況は最悪といって良いでしょうね
ハートスカル 三洋を買収=>ソーラー事業、民生リチウムイオン電池事業吸い取り sei
ハートスカル 白物家電イラネサヨナラ => ハイアールに投売り
ハートスカル スマート家電で販売攻勢するよ、ヨーロッパにもELUGA売り込むよ => FeliCa炊飯器販売で世間からドン引きされ、その後FeliCa冷蔵庫、FeliCa洗濯機を販売する迷走っぷり
ハートスカル 国内はもとより海外でもマジで全然ELUGA売れない事に今更気がつき海外市場から7ヶ月で撤退 => 携帯事業規模を縮小 => リストラ断行で大量に技術者が流出・・・というより技術者大量に逃げ出す
ハートスカル 以前イラネとハイアールに技術を売り飛ばした白物家電部門の逆襲が始まる => ハイアール海外販売シェアを急拡大中

$Draft life with blog
現在PanasonicがCM絶賛放映中で推し進めているスマート家電
その中核のコントローラーとなるスマートフォン開発が事業縮小となるのであれば、今後はそのスマート家電の操作を他社製端末にゆだね、自分達はAndroid Appのみ提供と言う道になるのでしょう
まさにこのスマート家電のロゴが表すとおりApp(アプリケーション)のみの対応となるとはね
しかしながら現在のスマート家電、あんな機能を入れても他社の製品と比べて利便性やアドバンテージが全く感じられず、かえって不要な機能のおかげで商品の価格が恐ろしく高くなっている印象しかもてません

ドラム式洗濯乾燥機「NA-VX8200L/R」(実売想定価格:34万円前後)
トップユニット冷蔵庫「NR-F557XV」(実売想定価格:30万円前後)
スチームIHジャー炊飯器「SR-SX2シリーズ」(実勢価格:9万5000円前後)

こんな機能をつけておきながら、スマートフォンとの連携程度で終わりとは考えにくいので、個人的にPanasonicがこれらの商品を使って今後どのようにサービスを展開していくかを予想してみました

注意 Panasonicは、Pana Homeグループの家作りと自社の白物家電開発をもっと機能的に、インフラ的に密接に連携させ、”Smart Home”計画としてTotalの家作りとしてセット販売を展開していく
 ex:太陽電池の発電状態はもとよりPanasonic製白物家電の外部コントロール、お風呂の状態管理、訪問者の確認等が可能
注意 三洋から吸収したソーラー発電、電池技術もこのSmart Home構想の一翼を担う

Smart Appを使うと冷蔵庫の開閉回数がわかったりするのですが、普通に使っている分にはそんなの知って何の意味がある?状態です。でも家全体の節電を考える上で分析するためのひとつの要素として考えれば、意味のあるデータですね。
そうやって家全体の稼動データを家庭内にあるサーバーに集積し、節電状態をトータルで表示する機能を持たせます(情報の表示はスマートフォンでもタブレットでもTVでも可能)
スマートフォンはこのサーバーから全ての情報を取り込み、家全体のコントロールを可能とします。もちろん今よくある太陽電池からの充電状態、家庭内蓄電池への電力バックアップも標準装備です
こういう商品展開を進めるのであれば、現在家電に付いている意味不明な機能も標準化が進み売りの機能として化ける気がします

しかしもしこういう商品展開とインフラの拡大をたどるなら、その構想の全貌とロードマップをきちんと公表しない限り、何も知らない消費者はPanasonicを無責任な商品開発しかしないメーカーとして敬遠し続けるでしょう
そのうち話題にも上がらなくなるかと
自らの商品ブランドの価値を下げていることに気がつかないような驕った会社に未来は無いでしょう

現時点のスマート家電は、単なる企画者のオナニー商品に過ぎません

最後になりますが、PanasonicがこのSmart Home(予想)構想を立ち上げるにあたってもうひとつ大事なことは、彼らのインフラに競合を含む他社も参加しやすくすること
決して自社製品だけでこの仕様を独占せず、さまざまなメーカーに参加を促す、取り込むことです
そう、SD Associationのようにね
著作権保護を盾に、自分達の仕様で独占をもくろんだ某糞ニーが、ATRACと言うAudio圧縮技術やらMemory Stickなるメモリーカードを世に出しましたが、結局どうなったか
この轍を踏まぬようにすることは当然のことでしょう