ヨウソロ
arttic column
June1,2020 vol.29 「真似る」
人は他人の体験や伝記などを読んだり聞いたりし、その体験を自分のことのように重ね合わせて他人に語っても、どこか自分のものではないコトには自信を持てないものだと思います。
人は他人の真似をする生きものです。
世間一般的に真似ることはパクったと揶揄され、悪いことと思われがちですが何事も他人を真似ることから始まります。
子どももそうですが、最初は身近なものを観察しながら簡単なものから真似していくものです。
「子は勝手に育つ」と言いますが、何もしなくても育つという意味ではなく、常日頃様々なものを観察し学習し真似をしながら実際に大人がやっているようにやってみようと思い行動して成長していくものです。
そうしてその真似ができた時に、次第に真似からはじめて自分のモノにしていくことが始まります。
私達も社会人になり先輩の仕事を真似て様々なことを覚えていきます。
しかし社会人の真似る技術にはちょっとした「コツ」があります。
真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのがよい。
渋沢栄一
この言葉の意図することは形だけを真似し続けても最終的には結果には繋がらないことを言っています。
成功している会社や歴史に名を残す偉人達はただ才能があった訳ではなく、先人の確固たるブレない意志を真似て繋いで実行し、結果に残しているのです。
artticでは髪を切る作業だけが美容師の仕事ではなく、お客様に感動していただける技術を提供することがartticの美容師としての仕事だと理念にあげています。
嬉しいコトに弊社では理念に沿った美容師が育ち、先輩が新入社員に真似られるお手本になってくれています。
私自身もいつ誰からも真似をされても良いように正しい心構えで仕事に取り組みたい、そのように思っております。
ありがとうございました。