$私はアスペルガー症候群でしーた♪(改装中♪)


でこぼこ生活研究所でこぼこ生活研究所バナーの先週更新のアメリカ発コラム「アトリエ23ー発達障害アトリエの日々ー」は、もう読みました?
でこぼこ生活研究所:アメリカ発コラム:アトリエ23-発達障害アトリエの日々-
第5回
今を楽しもう!


今回のコラム「第5回 今を楽しもう!」の中にこんな一節がありました。
「この子は、療育を受けるためだけに生まれて来たのではない。楽しむために生まれて来たんだ。」


あぁ、そうだなぁ!そうなんだよなぁ!って思いました。

アスペルガー症候群の診断を受けてから、発達障害に関するいろいろな本を読んだり、当事者や家族・支援者の話を見聞き&読んでいて感じるのが、

発達障害者は、「フツウ」を身に着けて、「フツウ」の中に受け入れられることこそが「幸せ」である!

…という印象を受けることが、少なからずあるということ。

適切な療育やSST(ソーシャル スキル トレーニング)は、社会との不必要な摩擦を減らす術(すべ)を身に着けることができるので、本人にとっても「幸せ」の一つの要素となることは確かです。

けれど、「将来、この子が幸せなるために!」「私はフツウの幸せになりたいのっ!」と、血眼(?)になって、「フツウこそが幸せ!」と思い込んで、「フツウ」になることが中主軸になってしまっている人を見かけます。

「フツウ」であるために!
「フツウ」こそが幸せ!

私自身は、これは、はっきりと「NO」だと考えています。

さきほども書いたように、適切な療育やSST(ソーシャル スキル トレーニング)は、「フツウ」と呼ばれる人の社会で「不必要な摩擦」を減らす術ではあります。が、あくまでも発達障害の人が幸せに生きるための「補助」的な役割でしかないと考えています。

中心軸に据えるのは、やはり、発達障害の「その人」が「得意」とすることや「好き」だと感じることでなければならないと思うのです。

極端な言い方をすると、中心軸に据えた得意なものがスゴければ、周囲との摩擦はほとんど問題にならなかったりします。むしろ、得意や才能を伸ばすことで、Appleの創始者スティーブ・ジョブズのように、「フツウ」の人との摩擦をものともせず乗り越える巨大な力にすらなりうるのです。

歴史上の偉人に発達障害系の人が多いといわれています。
こういうと、「私は、そんなとびぬけた才能はないから…」「うちの子は、そんな得意はないから…」という人がいます。

私の著書「発達障害 工夫しだい支援しだい」でも書いたのですが、必要なのは「とびぬけた才能」ではないのです。「才能」と呼ばれるものは、いくつかの「ちょっとした得意」と「何かをしたい!」という強い思いが組み合わさってできるものなのです。

それは、「フツウ」であろうなんて、これっぽちも考えていない、ということ。ただただ、自分の信じた道を、自分のやりたいことを脇目も振らずに貫きとおすということ。

正直なこと言って「こんなことしたら、周りの人が、なんて思うだろう…」なんて考えていたら、何もできません。そんなことを考えること自体が、成功からその人を遠ざけているのだと思うのです。

「バカだと思われるのがイヤ」という、自分を少しでも賢く見せたいという、チンケな「プライド」こそが、自分の「チャンス」をつぶし、「才能」をつぶしている。
「才能」と呼ばれるものは、実は、どれだけ周囲の無責任な雑音を無視して、自分の信じるものをやる続けられるか、なのです。

Appleの有名なCM「Think Different」では、まさにこのことを訴えています。
<和訳>--------------
クレージーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。
彼らは規則を嫌う。
彼らは現状を肯定しない。
彼らの言葉に心を打たれる人がいる。
反対する人も、称賛する人もけなす人もいる。
しかし、彼らを無視することは誰にもできない。
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。
彼らは人間を前進させた。
彼らはクレージーと言われるが、私たちは天才だと思う。
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。
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◆Think Different (日本語版) -YOUTUBE ※動画が表示されない人はココをクリック

◆Think Different (英語版) -YOUTUBE


『自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、
本当に世界を変えているのだから。』


私は、「発達障害に対する社会の理解を変えられる」「発達障害の未来を変えられる」と信じて、このブログやその他の活動を続けています。

いろいろなことを言われたり、いろいろな出来事があって、
「もう発達障害の活動をやめてしまおうか」と思ったこともあります。
「こんなフツウ至上主義の社会を変えられるわけがない」と思ったこともあります。

けれど、最終的に
「この社会を変えたい!」
という思いのほうが強かった。

今も、私はこの社会を本気で変えたい。
そして、変えられると信じています。

だってね…
ただ世の中への不満をぶつぶつ言うだけよりも、こういうドンキホーテのようなチャレンジを続ける人生のほうが、私には「楽しい」のです(^▽^)b

「幸せ」になるための「補助」に目を奪われて、自分の中心軸を失わないように気を付けてください。

たった一度きりの人生。
人目を気にして、自分を消して無難に生きるのではなく、
自分の信じる道を進んで、人生を楽しみましょう!

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