久しぶりの陸羽 です。

11月だったでしょうか、
産地当て闘茶体験に参加させていただきました。

闘茶とは
中国では 茶を点ててその形の優劣を競ったのが
はじまり、と文献にあるようですが。

日本では 北宋の時代から始まり、当初は
本茶と言われる 栂尾(とがのお)のお茶と
非茶と言われる それ以外の産地のお茶を
飲み分けた遊びをいうそうです。

遊びとはいえ、
優勝したものには 贅沢な褒美が与えられたり、
金品をかけた賭け事のようなものになったため、
建武式目という法律で 贅沢禁止の
闘茶禁止令がでるほど
日本では とても流行したようでございます。

味覚の優劣を競う、
というのは 
単純で易しいゆえに
難しいもの。

夢中になる気持ち、
大変よく 分かります。

今回の闘茶体験は
7種の 日本のいろいろな産地のお茶を飲ませていただき、
まず 味の印象を記し。
次にまた 同じお茶を順不同で飲みながら
お茶の名称を当てる、
というものでした。

飲ませていただいたお茶をご紹介いたします。
 
1.鹿児島茶
 鹿児島県錦江町の城下浩一さん作。
 品種がさえみどり。
 やぶきたとあさつゆの子供だそうです。
 大変うまみのある煎茶です。

2.熊本釜炒り茶
 熊本県八代町泉町の船本繁雄さん作。
 煎茶はまず茶葉を蒸しますが、
 釜炒り茶もまず茶葉の形を整えるため、
 蒸してから 釜で炒るものが多いそうです。
 こちらは 釜で炒るのみ。
 中国から伝わった伝統的製法のものと言えます。
 色が濃く、茶葉の味がしっかり感じられます。

 
 3.阿波番茶
 徳島産。
 茶葉を見ていただければ分かるように
 大胆に 大きな茶葉で作る番茶。
 番茶は昔 晩茶 という漢字をあてていた
 という説にもあるように、
 煎茶で高級とされる、1番初めに摘んだ茶葉より
 大きくなった夏以降のお茶を摘んで作ったものを指します。

 この阿波番茶 
 1200年前以上前に
 弘法大師様がその製法を伝えた、というもの。
 その茶葉は 摘むというよりは 枝をしごいて採り、
 さらにお茶をお漬物のように漬けこみます。

 茶葉はバクテリア発酵し、カフェインが少なく
 身体にいい、と言われています。
 詳細製法はこちらから↓
  http://www1.quolia.ne.jp/~awabancha/seizoukoutei.html
  
4.熊野番茶
 熊野本宮で作られたお茶。
 5月の新茶を使って作られた番茶だそうです。
 味は烏龍茶に近く、個人的には好みの味でした。

 
5.牧之原茶
 ご存じ静岡牧之原のお茶。
 品種は若菜(わかな)。
 山崎崇二さん作。

6.狭山茶
 間違えたら恥ずかしいなぁ、
 と個人的には 思ったお茶。
 味は狭山の、狭山茶でございます。

 
7.村上茶
 岩手村上市の北限のお茶。
 雪に埋もれた茶畑のさまは圧巻です。
 ちなみに こちらの茶葉は種子から育てた
 在来種、なんだそうです。

2回目、
飲みながら
回答用紙に茶名を記入いたします。

1杯目。
茶名を書くのが一番 迷います。

なぜなら、
これを間違えると、
必然的に 2問間違えるからです

はい、
結果です
 
    
狭山茶 間違っているじゃないかー 
しかも 煎茶 全滅じゃないかー 

はい、
陸 味の分からない男。
でございます。

でも、
楽しかったので
いつか 中国茶で日本式闘茶大会をやってみたいですね。